【クソデッキ記事 #1】蒼龍アカシックオージャ
みんなデッキ記事書いてて羨ましかったからぼくもかく。
#1とか書いてるけどいつまで続くかは知らん、そもそもストックがない。
【クソデッキ記事のルール】
① 環境?知らん
② 公認で優勝か準優勝ワンチャンレベルの強さが望ましい(だから普通に踏み倒しメタとかは入れる)
③ でもあんまり②は重視しない
④ 高いからって理由で代替カードとかは使いたくない
栄えある第一回は自分のお気に入りが一角、【蒼龍アカシックオージャ】です。
かつて「#自分のイメージカードをみんなが引用で教えてくれる」っていうタグ絡みやったときも一番多かったのケンゲキオージャなんでだいたいあってると思います。自分はそんなに自覚ないけど……
◇そもそもアカシックオージャって何
一応解説挟みます。書きやすいから自分が発見したみたいな書き方してるけど、古来からある戦法です。
主役はこいつです。「クリーチャーになる」というテキストは、「名前/カードタイプ/種族/文明/コスト/パワー/テキスト/イラストレーター/レアリティをすべて受け継ぐ」という意味です。踏み倒すわけではありません。クリーチャー指定なので進化でも構いません。ただテキストを写すだけなので、進化をする必要もないです。
一見何に変身しても強いように見えますが、cipは使えず、攻撃によるバトルで変身した場合アタックトリガ―も使えないので、意外と相性のいいクリーチャーは限られます。しかも狙ったクリーチャーを出せるわけではないので、ほとんどの場合において普通に踏み倒したほうが強いし、おまけに1ターンしか持続しないので、できればそのターンにゲームを終わらせたいところです。
つまり、「なるべく出しにくく、cipやAT以外の強さを持ち、出たターンにゲームが終わる可能性のある」クリーチャー……そんなのいるわけ……
いたわ。
エクストラウィン持ちで、正規のプレイではほとんど出せないであろう巨大クリーチャーです。名前とイラストが大好き。
勝利条件は「相手の呪文またはバトルゾーンにある相手のクリーチャーの能力によって、このクリーチャーがバトルゾーンを離れたとき」。いうなれば《熱血星龍 ガイギンガ》や《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》を凌ぐ、最高級の"除去される"除去体制です。しかしせっかく変身したのにたったの"除去体制持ち4打点"では物足りません。ここは強制的にエクストラウィンを発動させたいところ。
そもそもオージャに変身できるのはバトルしたターンだけ。相手は除去してくれるどころかカードすら使ってくれません。となると、一番手っ取り早い方法は相手の"スレイヤー"持ちに突撃することです。
スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
しかしそんなに都合よくスレイヤーがいるわけがない。うーん、「相手のクリーチャーをスレイヤーにできて、かつサードの邪魔にならない非クリーチャーで、できれば盤面に前もって置いておきたいカード」……そんなのあるわけ……
あったわ(しつこい)
今は亡き(しつれい)いにしえのカードタイプ、クロスギア。よくテキストを見ると「バトルゾーンにあるクリーチャーはすべて」と書いてあります。そう、相手のクリーチャーも対象。ここの部分が重要なので、似たようなテキストの《オーバーキル・グレイブヤード》はダメです。あれ自分だけなので。
つまりこうです。
①《イモータル・ブレード》(以下"芋剣")が場にある状態で《電磁無頼アカシック・サード》を場に出し、バトルする。
②バトルの際に《ケンゲキオージャ ~究極火焔(ファイナル・フレア)》(以下"オージャ")が捲れ、テキストを受け継ぐ。
③ ほとんどの場合で、パワー23000のオージャがバトルに勝つ。
④ 芋剣は相手のクリーチャーにもスレイヤーを付与するので、バトルに負けた相手のクリーチャーのスレイヤーが発動し、オージャが破壊される。
⑤ エクストラウィン条件「相手のクリーチャーの効果によって、場を離れたとき」を達成するので、ゲームに勝利する。
すごい。これなら踏み倒しメタもトリガーもニンジャストライクも関係なく絶対に勝てるぞ。
しかし課題が2つ。①の「バトルをする方法」と、②の「《オージャ》を狙って捲る方法」です。
②は2つの方法が考えられます。1つ目は《ブレイン・ストーム》などでトップに仕込むこと。幸いにも《サード》の能力はシャッフルを挟まないため、そのまま捲ることができます。
2つ目の方法は至極簡単、「《オージャ》と《サード》以外のクリーチャーを積まない」ことです。そうすればほかのクリーチャーは絶対に出ません。
どちらの方法も長所と短所があるのですが、ぼくは2つ目の方法を選択しました。理由はいろいろあるのですが、一番は「要求値の低さ」です。このタイプは極論山を捲るまでもっていけば勝ちです。もっと言えば「デッキ構築の段階で勝利条件をひとつクリアしている」といえます。《ブレインストーム》を唱えるマナと色と手札を確保しなければいけないことに比べるとずいぶん簡単です。
一方《ブレインストーム》型は多少のクリーチャーを入れられることが大きなメリットですが、そもそもそんな枠はどこにもないかなって思います。
その代わり、当然ですが《ヴォルグ・サンダー》を投げられると死にます。《永遠の少女 ワカメチャ》を入れれば回避もできるのですが後述します。《偽りの名 ナンバーナイン》《古代楽園 モアイランド》も早期に立てられると投了です。これはどっちの型も同じ。《タイム3 シド》も諦めましょう。盾に祈れ!
さて、①のバトルする方法ですが、これまでは《仁義なき戦い》や《復活と激突の呪印》などの、いわゆる「強制バトル呪文」を後から打つことがメジャーでした。
前者は最も軽い強制バトルで、後者は色があい小回りが利きます。当時自分は両方積んでました。
しかし2年前(もう2年前かよ)、唐突にあの呪文が現れます。
……は?
・(比較的安全圏の)マナから《サード》を踏み倒して、
・「自然のクリーチャー」だからそのままバトルでき、
・赤緑だから色も無理なく、
・おまけにトリガーなので相手ターンにも撃てる
オリカかな??????
これらで成り立つ突然死コンボな初見殺し特化デッキ、それが【蒼龍アカシックオージャ】というデッキタイプです。
◇デッキレシピ解説
前置きが長くなりましたがレシピ解説です。
色が合う合わないとか言っておきながら結局5Cかよ!
一番上段がメインカード、下二段がサポートです。地味にトリガーが多い(26枚)。
《電磁無頼アカシック・サード》 ×2
主役。本体はビーストフォークじゃなくて中にいるランクルスみたいなやつ。1枚はなんとしてもマナに置きたいところ。もう1枚はできれば盾に眠っておいてほしいです。理由は《サード》で《サード》を捲る事故が発生するから。1枚だけだと盾落ちが怖いので止む無く2枚にしてますが、こればっかりはしょうがないですね。
2枚とも山にある場合、マナに行かなかった1枚はなんとか摘出したいところ。最もわかりやすい方法は《ベイビー・バース》で場に出してしまうことです。このために1ターンかけるのは少々悔しいのですが、相手がこのデッキの種がわかってない場合、たまにそれを除去するために1ターン使ったりしてくれます。悔しそうな顔をしながら心の中でほくそ笑みましょう。
あとは《ドンドン吸い込むナウ》で手札に加えたりボトムに送ったりすることです。前述したとおりシャッフルが絡まないので大抵ボトムで眠ってくれます(ただし《バース》はシャッフルするので気を付けましょう)。
《ケンゲキオージャ ~究極火焔~》 ×4
主役その2。といっても捲るだけなので特にありません。パワー23000という数値に素で勝てる(=スレイヤーが発動しない)クリーチャーは《界王類絶対目 ワルドブラッキオ》や各種サイキックリンクを筆頭にそこそこいますが、そんなのが立ってるってことはすなわち負けてるのであんまり関係ないです(ていうかターン帰ってきてなさそう)。あるいは隣になんかちっこいのが立ってるはずです。ちなみに《伝説の禁断 ドキンダム》はスレイヤーと化した《オージャ》の効果で場を離れるので勝ちです。ごくたまにやる。
レシピによっては3枚だったりするのですが、自分は絶対4枚。3枚と4枚じゃ安心感が段違いです。3枚しか積んでないのに2枚手札に来たらそれだけでピンチですしね。今のところ「オージャが全部手札+盾で山に残ってなかった」っていう事例はないです。「1枚だけ残ってた」っていうのはいっぱいありました。この辺は《ブレインストーム》を切ったからとも言えますが、結局枠の枚数的にはこっちのほうが得してそう。
どうでもいいけど初見相手にはこれをマナに置けないっていう縛りプレイが発生する(置け)
《イモータル・ブレード》 ×4
主役3。とりあえず立っとけばなんとかなるので脳死4投。死ぬ気で立てましょう。いにしえのカードタイプだからクリーチャーよりは除去られづらい。《煌龍 サッヴァーク》とかのカード指定は諦めろ。
書くことないのでたまに聞かれる裁定Q&A
Q.これで付与されたスレイヤーは「クリーチャーの効果」じゃなくて「クロスギアの効果」じゃないの?
A.芋剣の効果は「スレイヤーを付与する」までです。付与されたスレイヤーはクリーチャーの効果です(一番聞かれるやつ)。
Q.《ケンゲキオージャ》のエクストラウィン条件は「バトルゾーンにあるクリーチャー」だけど、負けて墓地にいっても大丈夫なの?
A.確かにスレイヤーはバトルに関する処理で最も最後に行い、クリーチャーはすでに破壊されています。しかしスレイヤーは墓地で発動する能力(「破壊されたとき〜」など)ではなく、バトルゾーンで発動する能力なため、問題なく「バトルゾーンにあるクリーチャーの能力」という指定を満たすことができます。
バトルの処理順についてはDMwikiが詳しいです。
Q.なんか《あたりポンの助》の裁定のせいで不可能になったって聞いたことあるけど。
A.一時期怪しかったんですが、裁定変更になりました。勝ちます。
一応解説すると、《ポンの助》の旧裁定が、「クロスギアなどで得たテキストは無効にならない」であり、そこから「芋剣で付与されたスレイヤーは『クリーチャーの能力』ではない→つまり《オージャ》のエクストラウィンは満たせないのではないか?」という難癖矛盾が生まれたことによる疑惑でした。最終的に《ポンの助》が裁定変更され、「《ポンの助》は与えられたテキストを無効にする(変更箇所)→付与された能力も『クリーチャーの能力』である→《オージャ》は従来通りエクストラウィンできる」ということになりました。よかったよかった。
(まあぶっちゃけ裁定的に怪しいって部分は変わってないです)
《蒼龍の大地》 ×4
アカシックオージャのオリカ。つよい。強いカードは4。でも龍要素はない。
手打ちすることはめったにないので、脈動で使うためにマナに埋めましょう。また、これが盾に埋まってればマナにサードあるだけで勝てます(もちろん芋剣前提)。2枚目以降も《深緑の魔方陣》で仕込める可能性があるので埋めましょう。8ターン目に撃つころには負けてます。
コストを踏み倒すのでメタに引っかかりそうですが、コスト踏み倒しメタの処理を行う前にバトルをするので、相手が処理をするときにはもう席を立ってます。勝ってるので。気を付けるのはそもそも踏み倒せなくなる《洗脳センノー》だけですね。あと《異端流し オニカマス》も、これしかいなかった場合蒼龍のバトル先がいなくなるので注意。やっぱ許せねえわこいつ
最初のほうはこれに強制バトル呪文も入れたりして折衷型にしていましたが、どう考えてもこっちに特化した方が強かったので抜けました。どっちつかずになっちゃうんですよね。
《呪術と脈動の刃》 ×4
蒼龍を踏み倒す呪文。このデッキで一番高いカード。これも引きたいメインパーツなので4。でもこのデッキの一番の負け筋が「芋剣を立たせる黒マナが無い」なので、ほかに黒がなければ1枚目は潔くマナに置いたほうがいいです。後述する《スキャット・ハンド》使用のためにも早期に置くのは効果的。うまくいけば5ターン目に蒼龍唱えて勝ち。5ターン目というのは一見遅いようですが、トリガーも守りもクソもない勝利なのはなかなか強力なのでは?
実はこのデッキのすべての呪文にアクセスできるので、思わぬところから勝ったりできます。便利。
これを初手でマナに置いたとき、初見相手だと90%の確率で「ジャスティスか…?」っていうのが面白いです。
《ロスト・ウォーターゲイト》 ×2
一番テキスト確認されるやつ。
基本的に《蒼龍》と《サード》と《脈動》を持ってくるために使います。次のターンにそれをマナに置きたいので、できれば早期に唱えたい。しかし早期に唱えるには青がちょっと足りてない……ここはなんとかしたいです。4投もアリ。
あと大事なのは盾把握です。例えば盾に蒼龍があるってわかるだけでかなりプランが変わってきます。同時に《スキャット・ハンド》も埋まってればかなり安心できます。《蒼龍》《メメントモリ》《吸い込む》《バース》《スキャット》あたりの有無は確認しておきたいですね。
申し訳程度にトリガーがついてるのでビートされてるときに踏むとそこそこ強かったり強くなかったり。
一見本来の目的かわかりづらい呪文ですが、恐らく「ロスト・プリズム」の前に唱えるデザイナーズコンボ呪文だと思います。描いてあるのもロスト・クルセイダーですね。
《ドンドン吸い込むナウ》 ×3
説明不要。このデッキでは貴重な「普通の除去」です。ただたまに「バトルの種にしたい/どうでもいい」クリーチャーが立っている場合、バウンスを無視して芋剣を持ってくることもあります。
あとはボトムへの積み込みも大事です。たとえばマナに《サードA》が埋まっているときに《サードB》と《オージャ》が同時に見えた場合、《サード》を一番下にすることで、バトル時に《サードB》を捲る事故はなくなります(《ベイビー・バース》などでシャッフルしなければ)。
ぶっちゃけこの枠を《ウォーターゲイト》とかに譲るのはアリなんだけど、さすがに除去トリガーないと怖いので……
《ベイビー・バース》 ×4
回りくどいテキストしてますが、要するに「自然単色以外のコスト2以下クリーチャーリクルート」です。ちゃんと《サード》も出ます。
トリガーなのが偉いですね。ほとんどそれのために入ってます。必要な《サード》を場に出したり、いらない《サード》を摘出したり。うまくいけば相手のパンチから殴り返し用の《サード》が出てきます。返しのターンに芋剣出せればそれで勝ち。
4は多い気がするけどなるべく盾に埋まっててほしいので。1枠を《次元の霊峰》とかにするのはありかもしれません。
《父なる大地》 ×2
引きずり出す用。デッキによっては全然クリーチャー出さないし、2回目以降の相手だと出してくれなかったりするので。あと一応除去トリガー。時間稼ぎができればいいのでランデスとして使うこともあります。種がいるのは良いこと。
芋剣下でこれと《脈動》を同時に唱えれば、《蒼龍》と同じマナ数で無から勝てます。相手が意図的にクリーチャー出さない場合は案外簡単に8マナまで到達するので、結構機会があったり。
《Dの牢閣 メメント守神宮》 ×4
エクストラターン(違う)。ワンショット以外ならこれで足止めできます。とにかくクリーチャーじゃないのが偉い。無限に足止めしながら時間を稼ぎましょう。
ワンショットされた場合でも、芋剣下でこれと《バース》が盾から捲れれば、ブロッカーと化したサードがバトルできるので突然勝利条件を満たしたりもします。芋剣さえ立てばどうにかなるってのはこういうこと。
ここから先はまだ悩んでる枠です。いまいち正解がわからない。
《スローリー・チェーン》 ×1
悩みどころさん。一応、メメント用の白マナと魔方陣から仕込める最強の時間稼ぎってことでこれにしてるけど、トリガー犠牲にするのが若干渋いし、ここは《ポジトロン・サイン》でも4枠目の《吸い込む》でも、後述の何かでもいいかもしれない。ポジトロンでいいかな~
《深緑の魔方陣》 ×2
《蒼龍》とかを仕込む枠。守りにもコンボにも。ワンショットされてる最中にこれが捲れたら無限のワンチャンがあります。でもそんなにいらないので2。
《スキャット・ハンド》 ×4
なにそれ。
DMRP-06(逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!)に収録された期待の新星。
・クリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーに「スレイヤー」を与える。
なんか相手もスレイヤーにできるって書いてある。なんで?
一応5枚目以降の芋剣ということで4投してます。芋剣枠引かなきゃ話にならないので。主にトリガーの《バース》で出てきた《サード》が返ってきたターンで殴り返すときに使ったり、マナ溜まってたら脈動と同時に撃ったりします。あと盾からこれと《蒼龍》が捲れたら芋剣立ってなくても勝ちです。足りないほうを《魔方陣》で仕込んだりもします。意外と器用。ただし種がバレてて《蒼龍》から先に割られたらパアなので注意。もっぱら初見殺し用です。
まあでも芋剣が立ってるに越したことはないので、基本的にはマナに埋めます。この「黒単色」っていうのが結構重要で、これのおかげで芋剣を4ターン目に立てれたり。黒単色カードは普通に《デーモン・ハンド》とかでもいい(閣下だとクリーチャーだからダメ)んですけど、コンボ成立すれば勝ちなので除去よりもそっちを優先しました。
ぶっちゃけまだ未知数。もっとサンプルが欲しいですね。
破壊効果のほうは一回も使ったことないです。
◇採用圏内だが枠がないカード/不採用のカード
《永遠の少女 ワカメチャ》/《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》…不採用
最初にも書いたように、確かにこれで《ヴォルグ》を雑に投げられて死ぬパターンは対策できるんですけど、それよりも《サード》で捲るほうが渋いなって思いました。ていうか実際にそうだった。そもそも《ヴォルグ》を投げつけてくるデッキってだいたいハンデスもセットでついてくるので、そんなデッキには勝ち目がもともと無いんですよね。「《ヴォルグ》を投げつけてくるデッキはそもそも不利対面なのに、それ対策を施したせいで有利対面やリーサル対面で負ける」ってめちゃくちゃアホらしくないですか?そんなわけでぼくは割り切りました。《ブレイン・ストーム》とか採用するならアリだと思います。
《レインボー・ストーン》…採用圏内
《サード》や《蒼龍》を直接マナに置けるカード。やや重いしトリガーもついてない。《神秘の宝箱》が使えればこんなことには……(《サード》も《蒼龍》も緑だから対象にとれない!)
でも採用の価値は十分にあると思います。入れるならバースの枠を1枚これにするとかかな……
初期特有のテキスト嫌いじゃないよ。
《ゴゴゴ"Z-滅"ドライブ》…不採用
従来の《カツドン「やったるで!」》の枠ですね。3コストで自分が対象を選べる初の強制バトル呪文です(《仁義無き戦い》は相手が選ぶ)。さようならカツドン。
しかし強制バトル呪文、最初は入ってたんですが最後は抜けました。脈動蒼龍に特化したほうが強いと思ったので。《サード》を手動で撃つパターンが多い型だと強制バトルは強いです。でも脈動蒼龍に特化しちゃうともうマナからしか出さないので……
全然弱い動きではないので、他の《サード》デッキなら入るかもしれません。バルカディアNEXとか。詳しくないけど。
ちなみに《脈動》から唱えられるのが結構強いので、このトリガーの有無は割と大事だと思ってます。
《ブレイン・ストーム》…不採用
冒頭で語ったとおりです。安定性を求めるならアリだとは思います。
《復活と激突の呪印》…不採用
「アカシックオージャといえばこれ!」っていう人もいそう。確かに最初は入ってました。でもすぐに抜けました。だって撃てないんだもん。なんだよ6コストって。トリガーで捲れてもその場で仕事しないし、リアニメイトするにも遅いコストで、だいたいリアニメイトが必要なときって負けてます。強制バトル呪文がいらなくなった経緯も上で言ってる通り。そんなわけで不採用。
《フェアリー・ライフ》…枠がない
最速芋剣をするには必要です。入ってた時期もありますが、最速芋剣が必要なデッキにはそもそもこんな呪文撃ってる場合じゃないと思うんですよね。まあ一番の理由は枠です。悪いカードじゃないんだけどな…
黒マナを確保するために《ダーク・ライフ》にするという手もあります。その場合ほぼ確実に2ターン目には撃てませんが…
《サイキック・ユー》…採用圏内
好きなカードです。入れたい。妨害しながら仕込める最強カード。でも重い!唱える暇が全然なかった。思ったよりは仕事しないです。まあ入れてもピン挿しなんで、《スキャット》を1枚ぐらいこれにするのはアリかもしれません。
《デモンズ・ライト》…枠がない
この色でこれが入らない理由ってほとんどないんですが、言うほど青マナが置けない/重要じゃないとか、ドローしてる暇が惜しいとか、ドローしすぎると《オージャ》を引いちゃって萎えるとか、そこまでして除去しなきゃいけないのが《センノー》ぐらいしかいないとか、いろいろ"なくても大丈夫な"理由はあります。できれば入れたいけどそんな枠はどこにもなかった。
《トライガード・チャージャー》…???
ようやく出たまともな盾回収呪文。そして仕込める。確かに強いんだけど、これメインで考える必要があるかもしれない。少なくとも白がそんなに多くない今の型にそのまま突っ込んでもあんまりいい動きしなさそう。重いし。
◇立ち回り
相手に合わせた立ち回りとかはないです。自分のエクストラウィン狙うだけなので。相手が何しようが自分(の運)との戦いです。おいデュエマしろよ。
トリガーが多くて何かしら踏んだら何かしら起動するので、ビートとは相性がいいです。ループも、始動に時間かかるやつだったらなんとかなります。とりあえずどんなデッキでも相手が初見ならワンチャン勝てます。逆にメタ張られたら一瞬で負けます(《ヴォルグ》とか)。初見殺し専門家なので……繰り返し使うデッキではないですね。
◇勝ち方
いずれの場合も「サードでサード捲る事故」は考慮してないです。それやったら負けです(サードの回収手段ないから)。
①芋剣→脈動蒼龍
一番多くて安定するやつです。マナに2枚置いて芋剣立てて脈動引けば終わり。最速5ターン。マナの《サード》をタップして《ウォーターゲイト》とか挟ませたらより安定します。
②トリガーバース→スキャットハンドor芋剣
早期に殴られて《サード》が相手ターンに飛び出た場合。どっちか使ってスレイヤーにして殴り返せば勝ちです。最速3ターン。ただ流石にあんまりないですね。
③芋剣下トリガー蒼龍
はい勝ち~~~
途中で《魔方陣》とか挟んで《蒼龍》を盾に仕込むこともあります。相手がよくわかってなかったらそれ殴ってくれるし、殴ってくれなくても時間稼ぎにはなる。
④芋剣下トリガーバース&メメント
たまにやるやつ。タップインとかアンブロッカブルとかあるので完全ではないけど……
とにかく「芋剣がある状態でサードがバトルをする」まで持っていければいいので、勝ち筋は無限。「脈動でマナの《スキャット》を唱えて、場にいる《サード》で殴り返す」「芋剣下脈動でマナの《父なる大地》を唱えて、相手の強制タップインのクリーチャーを持ってきて(略)」などなど…
◇対策
何度も言っているようにこのデッキの本質は初見殺しなので、対策しようと思えばめっちゃ簡単です。呪文メタ全般はダメ。
《ヴォルグ・サンダー》
上で散々語った通りですね。初見相手は案外投げてこないけど。「それ投げれば勝ちだよ~」って教えてあげたい。
《タイム3 シド》
無理。でもこれが入るデッキってつまり殴ってきてくれるデッキなので、盾が強ければ勝てます。盾神様への信仰心を忘れないようにしましょう。
《音精 ラフルル》
どっちかっていうとこっちのほうがキツイ。ターン帰ってくればワンチャンあるけど、そもそもこれを出すデッキでターン返さないだろ。
《洗脳センノー》
《蒼龍》が紙と化す。コンセプト崩壊。
《偽りの名 ナンバーナイン》/《古代楽園 モアイランド》
「ミスキュー、モアイランドで」「投了!」
《ナンバーナイン》は《メメント》からの泥仕合ワンチャンありますが、《モアイ》は絶対に無理。
《マナ・クライシス》等ランデス呪文全般
安全圏を狙い撃ちするな。やめろ。
キリがないのでこの辺にしておきます。とりあえず環境デッキぶつければ死ぬんじゃないですか?
◇まとめ
さて、まとめに入る前に、実はここまで語っていないことがあります。「《サード》で《サード》捲る事故のケア」です。これなのですが、自分は(バースを自然に挟めた場合を除き)一切ケアしてません。ケアは必要不可欠なものではないと考えています。
想像してみてください。最速でアカシックオージャコンボが決まり、あとは1枚1枚捲られていくのをただ待つだけの状況を。ケアはもちろん山確認すらしていません。響くのは祈りの声と紙が弾かれる音のみ。緊張しているのは捲られる側だけではなく、捲る側も同じなのです。そんな状況で《サード》が捲れたらどうなるでしょう。
…めっちゃ盛り上がる。
誰が悪いわけでもなく、ただ運が悪かっただけ。プレイング(?)もこれまでの運も完璧だったのに、最後の最後で運が底をつく。もはやお互い笑うしかない。からのさわやかな「対戦ありがとうございました」「こちらこそ」。
このデッキにはぼくがクソデッキに求めるすべてのものが詰まっています。わけわからんカード、わけわからん色、わけわからんコンボ、わけわからん決着(勝っても負けても)。最後の捲り続ける瞬間は、両者一体となって楽しむ(祈る)エンターテインメント。これこそがアカシックオージャの本質です。だからぼくは山に《サード》が残ってないのがわかってても、対戦相手が初見の身内であれば、祈るように1枚1枚捲ります。そっちのほうが対戦相手にとって面白いから(もちろん、ここまででコンボの説明はして、「サードが捲れたら負け」ということも伝えています)。繰り返すと身内には嫌われますが、初見でこんなに面白いデッキはないとぼくは思っています。そこそこ決まるしね。
…というわけで、いかがでしたでしょうか。アカシックオージャは根強いファンが多く、この記事もできれば過激派同士の皆さんからの意見を取り入れたいです。初見殺し一発ネタとしては一級品で、値段もそんなに高くつかないので、是非組んでみてください。質問等あれば答えます。
◇おまけ1
自分のアカシックオージャの変遷。レシピとかは残ってないのでうろ覚えで。
①初期型(革命期)
最も初期のタイプ。まだ蒼龍が無かったのでメインは仁義なき戦いだった。ライフからの最速芋剣や、ハヤブサマル(まだメメントがなかった)でブロッカーにする、キリモミスラッシュでSAにして殴り返すなどの案もあったように思う。
②折衷型(革命F期)
蒼龍が登場した。でもこのころは「強制バトルのほうが早いじゃん」とか思ってたので確か2ぐらいしか積んでなかった。しばらくの後、脈動という相性のいいカードは見つけていたが、買うのを渋っていたらジャスティスが結果を残して高騰してしまった。なんだそりゃ。
③ダイスベガス知新型(新DM期)
知新めっちゃつえーじゃんって気づいた。蒼龍は唱えられないがとにかく小回りが利いた。自動的にダイスベガスとかガロウズホールとかも入ってきたので、受けと安定度は異常に強かった。しかし練っている間に知新が殿堂、やむを得ず解体。南無。
④現行型
脈動蒼龍一本に絞った。でも「バース殴り返し」のギミックもあるので完全に振り切ってるわけではない。この辺は好みかな。未だにスキャットハンドで悩んでいる。強いけどなあ。どうなんだろうなあ。
◇おまけ2
無法警報PSY R 水文明 (3)
呪文
カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のシールドゾーンから墓地に置く。
おっ、ついに盾に仕込める使い勝手の良さそうな呪文出たやんけ!これはオージャに入るな!
「ミュージック・スタァァァト!!!」 VR 火文明 (3)
呪文
相手と自分のクリーチャーを1体ずつ選び、バトルさせる。
おっ、ついに3コストで対象選べる呪文出たのか!
レッド・アグラフ UC 自然文明 (2)
呪文
このターン、自分のクリーチャー1体はパワーを+4000され、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。
実質強制バトル呪文か!?コスト2なら使えないこともないかも!(召喚酔いは解けないと後で知った)
まあ全部上側にクリーチャーいるからアカシックサードが変身しちゃうんだけどな!!!!!!!ガハハ!!!!!!!!!!!!
なぜか相性がいいツインパクトの呪文側が最近多い気がします。特にPSYは欲しかったなあ……
終わり。