鬼火電磁波痛み分け

このクリーチャーはバトルに勝っても、バトルの後、破壊される。

【身内】ウルトラチャイニーズ異聞~Dream Away~ 前編

これがぼくの書ける最大級の不真面目な文章です。中途半端でごめんなさい。

 

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誰かに呼び起こされるような声で、パクテは勢いよくベッドから跳ね起きた。

「俺は、今まで、何をしていた…?」

そう呟いた声は、誰もいない部屋に反響して虚空に消えた。

「(そうだ、俺はさっきまでチョン・ゾクと共に炎上の中で戦闘を…いや違う、ウィードキングダムの草っち店長と射精対決を…いや、待て、どれが本当の俺だ……!?第一俺は下ネタしか喋れなかったはず、では、…)」

パクテは自分が誰かすら、これまでどこにいたのかすら考えられなかった。これまでのすべての記憶が混同し、脳の容量を明らかにオーバーしていた。

「違う、こういうときこそ平常心を保て…」

時間をかけ深呼吸をし、心を落ち着かせ、改めて自分が置かれている状況を整理する。

そこは四角い部屋だった。目分量で測る限り、完全な正方形。壁も天井も床も一面真っ白で、汚れ一つ見つけることはできない。

そして何より、ドアも窓もなかった。すなわち、完全なる密室。どこから入ったのかも、どうやって収監されたのかすらわからなかった。

その部屋の中央にパクテは寝かされていた。部屋の色と同じぐらい真っ白なベッドとシーツ、そして白衣。その状況だけ俯瞰するとまさに、手術室のようであった

パクテはここがどこかをまず考えた。この部屋に入った記憶はない、となると、誰かに拉致されたか。

 

「目が覚めたか」

そのとき唐突に声が響いた。急いで部屋の中を見回すも、パクテ以外に誰もいなかった。その声は部屋に響いているのではなく、脳に直接語り掛けていたのだ。

「その声は……チョンゾク!?生きていたのか」

「『チョンゾク』……なるほど、お前のアウェイ先で何が起こったのかはわからない、わからないが…とにかく事実として、同タイミングでよみがえったことは確かだ。」

「アウェイ…なんのことだ?」

チョンゾクはしばしの沈黙の後、「そうか」とつぶやいた。

「やはり記憶の混濁(バッドドリーマー)がそこまで進んでいるのだな。目覚めた瞬間俺にテレパシーを飛ばしてこないことを疑問に思っていたが、そういうことだったのか。」

そこまで言われても、パクテにはなんのことかさっぱりわからなかった。

「今自分が何を言われているか、わからないだろう。そして今説明してもわかるまい。バッドドリーマーの汚染レベルは確かにお前が一番進んでいるようだ。だがこれだけは覚えておけよ、■■■」

最後の単語はパクテにはうまく聞き取れなかった。

「ここも、あっちも、何もかも、すべては現実ではない、ただその時を待つのだ。■■■■が仕掛けたトラップはそろそろ…ぐッ!俺もそろそろのようだ…強制アウェイが……始まる……」

「マラ……?」

パクテはもう下ネタしか喋れなかった。パクテはそれでいいと思ったし、自分はそれがいいと思った。

「そうか……お前は……大丈夫だ…安心しろ………必ず……助けるからな………」

もうパクテの脳にチョンゾクの声はほとんど聞こえていなかった。本能のまま、眠りに就くことだけを考えていた。目をつむった瞬間、チョンゾクの最後の声が響いた。

「待ってろ!!!!《Lactée》!!!!!」

パクテにはもう、その単語がわからなかった。

 

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夢間の誘(ドリームアウェイ)。

それが岡山に生まれし《夢幻の三柱(ミストライ・チルドレン)》の持つ並行世界潜航能力。無限に存在する「誰かが描き出した夢の世界」という名のパラレルワールドを自在に「観測」することのできる能力。

ミストライチルドレンとして生まれたのは、「パクテ」「チョンロー」「アナムル」の三人であった。

その三人に真っ先に目をつけたのが、ミヅゴローであった。

ミヅゴローの持つ能力は《究極模倣(ウルトラチャイニーズ)》。彼ら選ばれし者のみが持つ力をそのまま応用させ自分のものにしてしまう、最強の能力。

ミヅゴローはまず手始めに卑劣な手を用い、パクテとアナムルを捕らえた。パクテに対しては「疑似過去改変を行いルチアという存在そのものを抹消する」と脅し、アナムルには「協力すれば最強の人体錬成を教える」と騙したのだ。しかしウルトラチャイニーズを使ってしても、完全なるドリームアウェイには至らなかった。ミヅゴローは、オリジナルのドリームアウェイを使った潜航を繰り返すことにより、その力のさらに真の力が解放されるのではないかと考えた。

旅重なるドリームアウェイは着実に二人の体を蝕んでいった。無理はない。彼らが行っていることは「滅びた世界の強引な再生」…ドリームアウェイは世界を潜航する能力である、ゆえに「潜航する世界が不安定であった場合強引に再生を繰り返し、潜航と観測が可能になるまでそれを繰り返す」という隠された能力があったのだ。ミヅゴローはまずこれに満足したものの、さらに先を目指すことにした。

さらにドリームアウェイにはもう一つ欠点があった。それこそが「バッドドリーマー」である。すなわち、世界を行き来しその度に自分すらも書き換える、その行為を繰り返すことで、自分がどの世界にもともと在ったものかがわからなくなっていくのだ。

パクテとアナムルが繰り返したドリームアウェイの回数はすでに5桁を上回っていた。しかしそのほとんどが世界の観測に値せず、完全な世界の構築に成功した例はわずかしかない。その彼らが見た完成した夢の光景は文章としていくらかが残された。最もそれらの多くが設定として破綻しており、所詮夢で構築された不安定な世界なのだということがわかる。その証拠に、終末で終わる夢が非常に多い。

 

ウルトラチャイニーズはミヅゴローに完全なドリームアウェイをもたらさなかった。しかし第二実験である「他人への付与」と、第三実験である「再生世界への関与」には成功した。前者の犠牲となったのが、修羅の国福岡で生まれた能力者「チョンゾク」であった。

彼は元々《大炎上(バーストバズフレア)》の能力を所持していたが、ミヅゴローはそれにドリームアウェイを上書きすることに成功したのだ。これにより実験者そのものは増えたものの、やや不完全なドリームアウェイとなってしまった。先ほどチョンゾクが少しだけ正気を保っていたのはそのためである。

「再生世界への関与」にも成功した。彼らの夢にミヅゴローが登場するのはそのためである。最もこれはミヅゴロー本人が出演しているわけではない。彼らの記憶のなかに「ミヅゴロー」という新たな記憶をねじ込ませたのだ。これにより、夢の世界の構築の成功率は遥かに高まった。

 

ところでチョンローはどうしているのか?いや、実は彼もすでに捕まっている。彼はしばらく、自分の能力《影縫匣(シャドーボックス)》によってミヅゴローの魔の手から逃げることに成功したものの、最終的にはミヅゴロー財閥の前に屈した。彼もまたドリームアウェイの能力を持つが故、途中からの参加ではあるが実験対象とされた。途中から彼の登場する夢が爆発的に増加するのはこのためである。

 

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「何を書いているんだ?アナムルよ」

「しまった!ミヅゴローめ……こんなに早く!」

アナムルはドリームアウェイの螺旋から抜け出していた。故にその時間を用い手記を書き、ほかの「バッドドリーマー」の汚染者が記憶を戻す糧にしようと考えていた。しかしそのすべてを書ききる前に、ミヅゴローにバレてしまった。

「お前はもうドリームアウェイから戻る必要はない…なぜバッドドリーマーが消化されたかはわからないがそれすらも実験対象だ……これより「エターナルアウェイ」を強行する!」

「(畜生…せめてパクテが目覚めてくれれば!パクテほどのドリームアウェイ力は、この世界すらもゆがめる可能性を秘めている!ヤツの真の狙いはそれなんだ!故に彼だけ異常に知能指数を下げられている!だがこの状況を突破できるのもまた…ヤツ!)」

 

 

 

そのころのパクテ

 

パクテ「ちんぽ!ちんぽ!」

パクテは下ネタを叫びながらバケカを盤面に叩きつけていた。

そう、今日はバケモンカード待望の新弾、ウルトラチャイニーズ87342の発売日である。

チョンゾク「しかしそれにしてもウルトラチャイニーズもまさか87342シリーズまで続くとはなーwびっくりだぜ」

アナムル「ほんまそれな 俺は3098530298523カートン剥くつもりだぜ」

チョンゾク「お前!それはやりすぎだろw」

チョンゾクはアルコール度数244329852095の酒を飲んだ。

パクテ「おまーんこw」

パクテは暢気に射精している。

チョンロー「[null]」

チョンロー「[null]」

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チョンロー「[null]」

チョンロー「[null]」

ミヅゴロー「チョンローも張り切っとるな!な!な!な!な!な!な!な!な!な!な!な!な!な!」

そのときカドセ長がレジの向こう側から現れた。レジの向こう側は黒く虹色にかすんでいてよく見えない。

カドセ長「よっしゃーお前ら今日もバケカ入荷したでー 入荷数は999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999.........................................

 

パクテ「(ん……これはいったい………)」

気が付くとパクテは誰もいない何もない虚無の空間に放り出されていた。自分の体すら見ることができない。

「いや、おかしい!俺はさっきまでカドセにいて……待て、カドセってなんだ、俺たちのいるカードショップはそんな名前じゃなかったはずだ……」

そのとき、無の空間に声が響いた。それは脳内ではなく、明らかにその場にいる人間の声であった。

「ようやく間に合ったようだな、パクテ!」

「その声は…チョンロー!?」

 

続く