鬼火電磁波痛み分け

Oの数は多い方が良いとされる

【クソデッキ記事 #2】轟轟轟シロガシラ

需要のなさそうなクソデッキ記事第2弾。

クソさは増してますが好きなデッキです。例によって長い。

 

前回→

tenloooooooow.hatenablog.com

 

 【クソデッキ記事のルール】

① 環境?知らん

② 公認で優勝か準優勝ワンチャンレベルの強さが望ましい(だから普通に踏み倒しメタとかは入れる)

③ でもあんまり②は重視しない(ていうか勝ったことねえよ)

④ 高いからって理由で代替カードとかは使いたくない

 

レシピまでが長い。

 

◇発端

 10月某日。

「おっ、ついにミステリーパックのカードリスト出たか!」

「ほーん…手札進化とかシールドフォースとか懐かしいキーワードいっぱいあるじゃん」

 

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「マーシャルタッチの新規も出たのか、世代だから嬉しいな」

 

「ん?マーシャルタッチ?マーシャルタッチといえば……」

 

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 「お前や!!!!!」

 

◇概要

覚醒編(2010年,DM36~39)に存在した「ソウル」という特性。ほぼ覚醒編のみにしか収録されませんでしたが、ちまちま新規がジョークで出てきたり、たまに強いクリーチャーが所持しているので、世代でなくても見たことはあると思います。各文明ごとにソウルが用意されており、今回扱う火文明と自然文明は「K(カンフー)・ソウル」と「W(ワイルド)・ソウル」を所持しています。

そしてソウルの最大の特徴は、それぞれ別の固有能力を持っていることです。Kソウルは「マーシャル・タッチ」(以下MT)、Wソウルは「マナ爆誕」です。

マーシャル・タッチ(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の他のクリーチャーを1体、バトルゾーンから手札に戻してもよい。そうした場合、このクリーチャーのMT能力を使う)

マナ爆誕X(このクリーチャーを自分のマナゾーンから、コストXを支払って召喚してもよい)

普通ソウルはソウルで参照され、これらの固有能力を参照することはほとんどありません。しかしそれら「能力を参照することのできるクリーチャー」の中でも群を抜いて強力で、デッキの核と成り得る素質を持つクリーチャー、それが《大地竜機シロガシラ・ジュカイ》です。

大地竜機シロガシラ・ジュカイ SR 火/自然文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ガイア・コマンド 6000
K・ソウル / W・ソウル
・マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
・このクリーチャーまたは自分の他のクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を見る。その中に「マナ爆誕」能力を持つクリーチャーがあれば1体、タップして自分のマナゾーンに置き、「マーシャル・タッチ」能力を持つクリーチャーがあれば1体、バトルゾーンに出してもよい。その後、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
・W・ブレイカ
・マナ爆誕9

当然ながらこの能力で踏み倒したクリーチャーは「召喚」ではないので、自己完結で連鎖することはできません。本来の使い方はおそらく「MT持ちのクリーチャーを召喚したときに、シロガシラの効果を先に処理することで、そのMTの種を用意することができる」「MTではないクリーチャーを出した時にもMTが捲れるので、さっき出したクリーチャーを種にすることもできる」でしょう。そんなまともな使い方するわけがないだろ!

要は召喚すればいいのです。もし召喚したクリーチャーにコストがいらないのならば、MTで延々と使いまわすことができます。召喚でコスト踏み倒しといえばそう、G・ゼロですね。

 

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というわけでこれを使います。シロガシラはドラゴンなので必ず条件を満たします。「レクタ召喚→シロガシラ解決→MT持ちが場に出る→MTでレクタを手札に戻す→レクタ召喚」のループを繰り返すだけで、(不発しなければ)山札のMT持ちがすべて出尽くすことになります。

 

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あとはそれらを、お馴染み《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》とか、余ったマナでの《キリモミ・スラッシュ》でSAにしてあげれば、過剰打点ワンショットが完成します。

 

 

 

……というのが8年前のシロガシラジュカイ。ぼくはこの「山のクリーチャーが全部出てくる」というところに途方もないロマンを感じ、リアル所持していたのでした。めちゃくちゃ好きなデッキだったけど、復帰したあとに握る気にはなれませんでした。それはなぜか?

 

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なんか手足もがれたから。

正直こいつらがいないとデッキとして回らん。《アラゴト・ムスビ》はともかく、ループが途切れても好きなタイミングで再開できる《陰陽の舞(ミステリー・ヒッポ)》が一枚しか入らないのは致命的です。シロガシラは何も悪くないのに。そういうわけで、ぼくのかつての相棒は光を二度と見ないまま、8年間も押し入れで眠っていたのでした。

 

 

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しかしミステリーパックで何の脈絡もなく唐突に出てきたこの《E-GO55》(以下《囲碁》)という新規マーシャルタッチ。もう一生新規MT来ないと思ってたからびっくりした。肝心の能力は、

クリーチャー:ビートジョッキー/ソニック・コマンド/スペシャルズ 5000
マーシャル・タッチ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の他のクリーチャーを1体、バトルゾーンから手札に戻してもよい。そうしたら、このクリーチャーのMT能力を使う)
MT-このターン、自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。

なんか「シロガシラから出てくる《キリュー・ジルヴェス》」って書いてある。オリカかな?????(今週のオリカ枠)

まさにシロガシラに入れろと言わんばかりの能力。きちんと「わざわざそのキーワード能力であることの意味」があります。

しかしこれは…行けるかもしれない……元の強さの復権(元からそんなに強くない)とまでは行かなくても、まだデッキとしての体を保ってくれるのでは…?

 

 

◇変遷

そしてついにシロガシラの入ったデッキケースが8年ぶりに光を浴びました。目覚めよ相棒!!!!!

 

 

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よっわ。

いや弱いってか意味が分からない。《キリュー》が使いたいからデアリガズ(黒赤緑)なのはまだしも、なぜ《ヒッポ》が入ってないんだ???レクタが入ってるからすでにこの世に存在しているはずなんだけどな……《ポン吉》と《サラマンダー》の枚数は逆では?《青銅》と《ムスビ》がそれぞれ4ないのも何故???あとデモハンと青銅の枠揃えろ

 

というわけで早々に見なかったことにしました。まずはボロボロだったスリーブを新調し、闇を全部抜き(今の環境でジェニー使いまわしなんてやってられっか)、ムスビを泣く泣く1枚にし、青銅をステップルにし、囲碁を投入し……という正統派な改造を行ったレシピがこれ。

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なぜか画像では38枚ですが残り2枚は《未来設計図》だったはず。

大きく変化したように見えますがやってることは同じです。抜いた黒の枠を《単騎連射マグナム》《ヒッポ》《トレジャー・マップ》などの便利枠にし、《囲碁》を含めたMT持ちの比率をちょっと変えた程度です。申し訳程度のトリガーとして《SMAPON》も入れました。

 

で、しばらく(3日ほど)これで回していたのですが、どうもしっくりこない。確かに《囲碁》が山から捲れてそのままSAにできるのはめちゃくちゃ強いのですが、まずそもそも肝心のシロガシラが立たない。いくらファンデッキとはいえこれでは話にならない。あと思ったより《囲碁》が捲れない。

そして何より《レクタ》が弱い。ただのコンボパーツだから仕方ないんだけど、だからといってほぼバニラを入れるのは流石に弱い。《アルカディア・スパーク》が強い理由は、受けにも除去にもなるコンボパーツだからです。同じような立ち位置のコンボパーツクリーチャーに《黒神龍ザルバ》がいますが、あれは仕事をするときにはすでに相手は死んでいるので、「場にでてやっと仕事をするかどうか否か」というレクタとは雲泥の差があります。 一応「8年分のカードプールの増加で、もっと使いやすいG・ゼロは出ているか」というのは調べましたが、該当するクリーチャーはありませんでした。

 

しかしあまりにもシロガシラが出ないから延々とウィニーを並べるだけになり、相手をしてくれた身内からは「え、それ何すんの?赤緑轟轟轟?(手の内を明かしていないため素の反応)」と煽られる始末。いやいや、いくらなんでもそれはあんまりでは……

 

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マスターG・G・G:自分の手札がこのカードだけなら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。

…なるほどね?

  (実際は対戦してくれた友人が提案してくれました)

 

◇デッキ解説

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最上段がメイン、中段がMT持ち、最下段がその他です。4積みが多くなっていい感じ。

もうすでに原型留めてないけど、MTとか設計図は元の物を使ってます。ハヤブサも旧枠にしようかな。

左上から順に解説していきます。

 

・《大地竜機シロガシラ・ジュカイ》×3

スペックは冒頭で書いた通り。あんまり強調してなかったけど自分自身を召喚したときもトリガーします。あとターンを問わないので、Sトリガークリーチャーやニンジャ・ストライクでもトリガーします。

4でもいい気がするけど結構引けるので3。多色はあまり入れたくないというのもあります。入れるなら《未来設計図》か《ハヤブサマル》が抜けるかな。

自身も「マナ爆誕9」を持っており、盤面がなくてもマナから起動できる強みを持ちます。一見重そうですが《ステップル》をぐるぐる回していれば結構簡単に達成するので、《ステップル》のための緑マナを確保する意味でも、初手マナに置いても良いと思います。連鎖できなくてもシロガシラ下で2枚目のシロガシラを出せばそれだけで2回トリガーするので十分な打点を用意できることも。

また、このマナ爆誕は、3枚捲ったときにマナゾーンに置けるので、自分で退場できる能力と捉えることもできます。MT以外のカードはループ入ったらノイズになりますからね。この特性は後述する《悠久》が絡んできたときに重要になります。

 

・《"轟轟轟"ブランド》×4

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一番カードパワー高いコンボパーツ。

レクタと違って常時発動できるわけではありませんが、シロガシラを出すころには勝手に手札が0枚になってるので、握ってればまず出せます。

実質「サブフィニッシャーと化した滅茶苦茶強いレクタ・アイニー」なので、シロガシラが引けなかったらこれで殴り勝ちます。なんかデッキが食われてる感じありますが、シロガシラとシナジーがかみ合ってることは事実なので別にいいんです。勝てばいい。

ループの方法はレクタのときと同じですが、強制キャントリップ(1ドロー)を挟むため若干処理に注意が必要です。

① (シロガシラ下で)轟轟轟を「マスターGGG」で召喚。

② シロガシラの能力を処理。3枚捲り、MT持ちを場に。このときMTがトリガーするがまだ処理しない。

③ 轟轟轟の強制キャントリップ&ディスカードを処理。捨てなければループが成立しない。このとき引いたカードが轟轟轟でないならaへ、轟轟轟ならbへ。

④a ②で出したMTを処理、轟轟轟を手札に戻す。

④b ②で出したMTを処理しない。

⑤ 手札に轟轟轟が1枚だけなので、①に戻る。

この手順を必ず守ってください。これにより、轟轟轟で轟轟轟を引いたときに、さっき場に出たMTと比較して出すか捨てるかの選択をすることができます。具体的には《囲碁》を捲ったときの話です。つまり「2枚目の轟轟轟を捨てて1枚目の轟轟轟を戻し、全員SAにしたほうが打点が増える」場合は捨てたほうがお得、ということです。

またこのループセットを応用することで轟轟轟のドローを操作できます。詳しくは後述。

たぶんこのアイデア自体はぼくが先駆者ってわけではないと思います。割と誰でも思いつくので。一応「轟轟轟シロガシラ」で検索かけましたが、紹介記事みたいなのは見つからなかったので、まあいいかな……と思って記事にしました(どうやらこの轟轟轟シロガシラを紹介した動画が3か月前に投稿されてたらしいのですが、見つけることができませんでした 誰か教えて)。まあ前回のアカシックオージャから、別に自分が発見者ってわけでもないしね。

こんなカード入れてファンデッキ組んでたらファン勢とガチ勢の双方から殴り殺されそうだけどぼくが楽しいのでゆるしてください。

 

・《桜風妖精ステップル》×4

実質的な強化はこっちな気がする。シロガシラのメインエンジンであった「青銅をMTで使いまわす動き」を1コスト軽く動かせます。この1コストはでかい。

反面破壊のデメリットはかなりきついです。あまりにもきついようだったら《タイク・タイソンズ》でもいいかもしれません。あちらはMTで戻した時にブーストできます。ただ1枚で仕事をしないのでぼくはステップルを選びました。

後述する《アブドーラ・フレイム・ドラゴン》で破壊されてしまいますが、そのころには自分のマナが少し減ろうがどうでもいいので誤差。むしろそれで《悠久》を墓地に置くことができます。あんまり使わないけど、覚えておくと便利なテクニック。

 

・《陰陽の舞》×4  ×1

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最強のマナ爆誕

・不発になってループが途切れたときにコスト0でマナから「召喚」できる。

・マナ爆誕だからループ最中に捲れればマナにおける。

・おまけみたいなデメリットで悠久を墓地に送れる。

うーん、まさにシロガシラのためにあるクリーチャーですね!!!聞いてるかオプティマス?

マジでこいつ3枚か4枚積めたら世界が変わる。不発という単語からオサラバできる。まあほかにも悪用しやすいのは確かなので、オプティマスだけが悪いってわけでもなさそうですけどね。でも返してほしい。お願い。

 

・《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》×1

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このデッキの潤滑油です。前述したとおり《ヒッポ》や《ステップル》で好きなタイミングで墓地におけるので、引いたらマナに置きましょう。場に出したことは今のとこ一度もないです。

主な仕事は「轟轟轟で捨てざるを得なかったMTクリーチャーを山札に戻す」ことです。轟轟轟でこのカードを捨てることでも発動するので非常に相性が良いです。

この際、前述したシロガシラのマナ爆誕が生きてきます。通常プレイで「ボトムに埋めたカードがもう一度捲れる=デッキが一周する」ことは早々ないのですが、悠久を挟むとシャッフルされるため、せっかくボトムに集まっている非MTカードがリセットされてしまいます。しかしシロガシラは自力でマナに退場することができるため、このリセットの影響を申し訳程度ながら軽減することができます。ちなみにステップルの能力は「破壊されたとき」であり墓地で発動する能力なので、「ステップル破壊→破壊時マナの悠久を墓地に→墓地をリセット→ステップルを墓地へ」という動きはできません。惜しい。

いかに相性が良いといえど、リセットしていいタイミングと悪いタイミングがあるので、自分の墓地と相談しましょう。また、前述の轟轟轟と同じ方法で、狙って引いて墓地に落とす方法があります。後述。

モノクロ版結構好きなんだけど画像だと文字読みづらかった。

 

ここからはMTクリーチャーの紹介です。デッキの約半分(17枚)入っていますが、それでも連鎖が途切れるときは途切れます。

 ・《斬込隊長マサト》×4

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最軽量MT。MTの中で一番小回りが利くやつ。《ステップル》を2ターン目に出して3ターン目にこいつで戻してまた再利用する動きが鉄板。MTすると地味にパワーが5000になるので、見た目よりも殴り返せる奴は多いです。

このパワー5000というのが絶妙な数値で、MTしておけば後述する《アブドーラ・フレイム・ドラゴン》の範囲から外れます。また《囲碁》があるからSAは無駄なようですが、結局《囲碁》が出たあとのクリーチャーはSAにならないので、単体でSAになれるのはかなり大きく、雑に赤緑轟轟轟ビートしてるときもこの1打点が響いたりします。

実はこの記事書き始めたときは2しか入ってなかったんだけど、書いていくうちにこいつを4積まない理由がないことに気づいて急遽レシピを撮りなおした。そういう意味でも記事を書くって結構いいですね。

 

・《隻眼の粉砕脚 ポン吉》×4

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《マサト》に次ぐ軽量MT。一番の仕事はステップルを戻すことだが、能力も《ヤッタレマン》とか《一番隊》とかを破壊できる範囲なのでそこそこ優秀(破壊したところで勝てるとは言ってない)。《奇石 ミクセル》も破壊できるので、轟轟轟プランで押し切る場合にもそこそこ役に立ちます(ただし本当の天敵は《デスマッチ・ビートル》)。申し訳程度にトリガーを持っているのも良いです。

このクリーチャーだけに言えたことではないですが、MTで戻すクリーチャーがいなくても出しておいたほうがいいです。後続のMTの種になるので。《アラゴト・ムスビ》とか引いたときに重要です。

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同じコストで、代わりにブロッカーを無条件で破壊できる《火炎の流星ソンクン》というのもいるので、両方入れるのもアリだと思います。ぼくはどうせなら序盤に仕事してほしかったので入れてません。

 

・《アラゴト・ムスビ》×4 ×1

 

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初動最強のマーシャルタッチ。序盤の動きにもなりながら、シロガシラで捲れたときに起き上がったマナが用意できるのが偉い。偉かった。

従来のシロガシラはこれのおかげで非MTの2コスを結構簡単に採用できたんですが、そうもいかなくなってしまいました。そういう副次的な効果のほうがつらい。つらいんだよ、聞いてるかベイBジャック!

2tステップル3tこれはインチキ。

 

・《E-GO55》 ×4

オリカ。このデッキはゴゴゴ(GO55)が8枚積みできるぞ!ちゃんと自分もSAになるのが無限に偉い。ただし1枚戻してるので、こいつ単独で出しても打点は増えないことに注意。

4枚は多いようですが、なるべく山に眠っておいて欲しいのでこの枚数。山にいないといけないクリーチャーが3枚以下だと信頼できないって話は前の記事と同じですね。

地味にパワーが5000なので《アブドーラ》の範囲からすり抜ける。こういう細かいところで細かいインフレを感じる。

ぶっちゃけ強化って言ってるけど、前述の手足もがれた事件がでかすぎて、その分のマイナスを取り返せてるかって言われてるとかなり微妙です。でもないよりは遥かにマシ。

よくE-5GOGOって間違える。

 

・《サラマンダー・リザード》×2

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ちょっと変わった除去MT。シロガシラループの最中に出すと轟轟轟を戻すことになるので、コスト7以下の破壊になります。このデッキで出る最大ラインの除去ですね。

…ただ、数が少ない(上にまともなのはさらに少ない)MT勢の中ではだいぶマシですが、正直このコストは重い。重いくせに《アブドーラ》で死ぬ。《囲碁》を見る限り現代のコスト論(死語)でMTはコスト0換算っぽいので、今の時代なら《アブドーラ》で死ななかったのかなと思ってしまいます。

それでも2枚入っているのは、最大の天敵《デスマッチ・ビートル》を除去できる唯一の手段だからです。ステップルを戻すだけで焼き払えます。せめてコスト4だったらステップルからも綺麗につながったんだが……

この枠は前述の《ソンクン》でも良い感はあります。これ以上MTの比率を下げたくないので。

 

・《アブドーラ・フレイム・ドラゴン》×2

 

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全体除去のMT。そしてシロガシラで捲れる唯一の2打点。まあまあ普通に強力な範囲ですが自分も巻き込むことに注意です。シロガシラでこれが捲れたから連鎖がストップすることもあり得ます。普通に能力とスタッツが高く、なによりあのオニカマスをまとめてぶち殺せるので2枚入っていますが、邪魔だと感じたら抜いても良いでしょう。実際、轟轟轟の6000火力を繰り返すので、これが連鎖終盤に捲れてもそんなに強みがないかもしれません。シロガシラ関係なく普通に手打ちしてもなんとかなるのが強み。

あとこれでステップルを破壊すれば悠久を墓地におけるというテクニックがあるのは前述したとおりです。

このホイルパターンすき。

 

ここからは悩み枠

・《未来設計図》×4

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自由枠。安定性を求めるならこれ、対応力をあげるなら《デスマッチ・ビートル》、受けを強くするのなら《罠の超人》《ハムカツ団の爆砕GO!》などがあげられると思います。ぼくは轟轟轟を持ってこれるこれを選びました。

ただ色の比率的に緑以外は難しいのと、マナカーブが大事なので多色はあんまり入れたくないです。

元々この枠は《トレジャー・マップ》だったんですけど、緑の生き物少なくてあまりにも不発するもんだからやめました。

 

・《Rev・タイマン》×4

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緑のスパーク(違う)。申し訳程度の守り要素。やむを得ず自分のターンに撃っても仕事をするのが偉いと思ってます。軽いし。

上と同じ比率の問題で緑以外は厳しい。2ターン目にはステップル出したいので……

 

・《単騎連射マグナム》×1

申し訳程度のトリガー封殺要素。本来の天敵であるスパーク止められないのが渋い(クリーチャー封殺しておきながら渋いとか言うな)。あんまり出すことは優先しないほうがいいです。ステップルサイクルでマナを伸ばしてる最中に出せたら出しましょう。

 

・《光牙忍ハヤブサマル》×1

申し訳程度の守り枠。どうなんですかねこれ。

シロガシラの能力は「召喚」であればターンを問わないため、「ニンジャストライク→シロガシラ処理でMT捲れる→ハヤブサマルでブロッカーを捲れたMTに付与→MT効果解決でハヤブサマルを手札に」という手順で、MTが捲れる限り無限に守ることができます。

できるけど……ノイズなことには変わりないし、そもそも手札を握っていてはいけない轟轟轟との相性は致命的に悪く、何とも言えません。トリガー設計図で持ってくることもできなくはないけど、そもそも「場にシロガシラがいるのに相手にターンを返す」という状況そのものがすでに負けているような気もします。

この枠《フェアリー・ギフト》とか2枚目の《悠久》にしたほうがいいかもしれない。実際に抜けました。まあレシピ画像通りの説明ということで残しておきますが。

 

◇不採用/採用圏内のカード

・《ビクトリー・アップル》…不採用

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ムスビ殿堂の被害者その1。従来のシロガシラを知っている人はこのカードの印象が強いかもしれません。

「フォートエナジー」という古代の能力を持っていますが、つまり「召喚するときにベジーズタップしてたらクリーチャーを一体墓地からマナにおけて、ドラゴンタップしてたらクリーチャーをマナ回収できる」という能力です。片方だけだと微妙ですが、両方発動すると非常に小回りの利くクリーチャーになります。《クリクリ・イガラーズ》のほぼ上位互換ですね。

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シロガシラとの相性はよく、「両方の種族が採用されているのでフォートEの条件を満たしやすい」「コストが2なのでシロガシラに続いて召喚しやすい」などの利点がありました。過去形です。

そう、ムスビの殿堂によって、このデッキに採用されるワイルドベジーズはこのクリーチャーだけになってしまったのです。これは使えない!没。さよなら。

 

・《雪布妖精ユウコ》…不採用

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ムスビ殿堂の被害者その2。ステージュラとかで見たことある人もいると思います。ヒッポを除くと最軽量のマナ爆誕。これもヒッポと同じように、連鎖が途切れたときに出せる強みがあったのですが、そもそもムスビが連鎖中に場に出ないので起きたマナが用意できない!さよなら。

ムスビがいかにこのデッキにとって大切であったかを実感します。はよ返せ(でも枠がないから結局ユウコは入んないかも)。

 

・《レクタ・アイニー》…枠がない

上でボロカス書いてますが、コンボパーツとしては最強です。

轟轟轟の欠点は、盤面ゼロで盾をたくさん割られてシロガシラと同時にひいたとき、残りのいらない手札を捌けないからシロガシラと同時に出せないことです。その点をレクタは解消してくれます。轟轟轟と違いディスカードもないので、悠久でケアする必要もないです。

ただやっぱりそれ以外で仕事しないバニラに枠を割くのが……って感じ。

 

・《ボルバルザーク・エクス》…不採用

実質0コストで召喚できるので、実はこれも強いレクタです。が、「シロガシラを出したターンに出せない」という致命的な欠点があるうえ、「多色」「出てきてやることがSAとWブレイカー→除去まで併せ持つ轟轟轟の下位互換」なので入る理由がほとんどなかったです。没。

 

・《フェアリー・ギフト》《スクランブル・チェンジ》…採用

これ入れない理由がなくね??????????????

書いてて気づきました。轟轟轟のコストも軽減できるしシロガシラも早出しできます。単騎かハヤブサかなんか抜きます。ハヤブサと設計図1抜きました。ちなみにマナ爆誕のコストも問題なく軽減できます。

スクランブル・チェンジ》は轟轟轟非対応ですがまあ誤差でしょう。実質ギフト2積みみたいな感覚ですね。

 

・《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》…不採用 

めっちゃ相性いいし、シロガシラほどこのD2フィールドが似合うクリーチャーもいないだろって思うんですけど、MT捲るたびにマナ増えてたんじゃ流石にやってられないです。マナ加速が強制じゃなかったら使ってたシリーズ。

 

・《メガ・ブラスター》…不採用

なんだっけそれ

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轟轟轟が登場したときにちょっと話題になって高騰して誰も使わなかったやつ。

前述したとおり轟轟轟コンボの最大の欠点は、盾をいっぺんに割られたときに増えた手札を捌ききれないことです。このカードを使えば任意の数捨てられるので、轟轟轟をすぐに起動させることができます。

…それだけ。

それだけのためにこれいれんのめちゃくちゃノイズだと思った。ていうかそんなに盾割られてるともう望み薄だと思います。

なんかこいつ未だにそこそこ高いから腹立った。

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ちなみに同じようなテキストの《「ぶっ飛び特攻ッス!」》はドローが強制なので、殴り勝てなかった場合LOで死にます。

 

◇小テクニック「轟轟轟連続召喚」

轟轟轟を召喚して捲った3枚の中に2枚目の轟轟轟があった場合、当然それはボトムに送られてしまいます。しかし連鎖が続く限り山札の上のカードがボトムに送られ続け、最終的に山札はループします。そのときうまく調整していれば、轟轟轟のドローで轟轟轟を引くことができる、というのがこのテクニックです。

基本は轟轟轟の項目で書いた処理手順です。以下これを「セット」と呼びます。

① (シロガシラ下で)轟轟轟を「マスターGGG」で召喚。

② シロガシラの能力を処理。3枚捲り、MT持ちを場に。このときMTがトリガーするがまだ処理しない。

③ 轟轟轟の強制キャントリップ&ディスカードを処理。捨てなければループが成立しない。このとき引いたカードが轟轟轟でないならaへ、轟轟轟ならbへ。

④a ②で出したMTを処理、轟轟轟を手札に戻す。

④b ②で出したMTを処理しない。

⑤ 手札に轟轟轟が1枚だけなので、①に戻る。

 シロガシラの3枚+轟轟轟の1枚で、1回のセットで4枚のカードがトップから離れることになります。そのため、「轟轟轟の上に4n枚積み込む」という考え方をします。

わかりづらいので画像で説明します。左から捲れると思ってください。裏向きのカードが轟轟轟の上に積んであるカードで、横向きの3枚がシロガシラ、そのあとの縦1枚が轟轟轟のキャントリップです。キャントリップから始まるのは、轟轟轟をボトムに積んだ直後から開始するためです。

・上に4n枚(画像は12枚の場合)

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順序は「轟轟轟A召喚、シロガシラ処理→轟轟轟Bボトム→キャントリップ&ディス→nセット繰り返す(画像は3セット)→nセット目のキャントリップが轟轟轟B」です。

最もわかりやすい形。轟轟轟の上に4n枚積み込んでそのあとキャントリップを処理するということは、轟轟轟は上から4n番目にあるということです。普通に繰り返せば自然に引くことになります。

 

・上に4n+1枚(画像は13枚の場合)

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順序は「轟轟轟A召喚、シロガシラ処理→轟轟轟Bボトム→キャントリップ&ディス→nセット繰り返す(画像は3セット)→その次の轟轟轟A召喚時、先にキャントリップを処理→轟轟轟Aのシロガシラ処理→捲れたMTを処理しない→Aのキャントリップで引いた轟轟轟Bを召喚」です。

4n枚とほとんど同じです。太字のところに気を付ければいいだけ。ただこの太字のタイミングを間違えるとアウトなので、4n枚のときと違って、ちゃんと何セット繰り返したかを数えておく必要があります。また、この方法だと2枚目の轟轟轟を出したあとのMTは処理できないことも注意です。処理してしまうと、手札が「さっき引いた轟轟轟+MTで戻した1枚」になり、マスターGGGの条件を満たせなくなります。

ちなみにシロガシラの3枚見る効果は強制なので、「MT処理できないなら見なきゃいいじゃん」というのはできません。

轟轟轟の次に3枚あるのは「そのあとにシロガシラ」ってことを示したいために置いてあるだけなので、実際にはその3枚は1セット目と2セット目でボトムに積んだカードです。ややこしい……)

 

・4n+2枚

自分が考えた限りでは不可能です。ですが、シロガシラで轟轟轟が捲れた際、轟轟轟ともう1枚同時にボトムに送るはずです(MT+轟轟轟+何か、という捲れ方になる)。そのもう1枚を轟轟轟の上に積み込めば、残り山札が4n+2枚でも、轟轟轟の上の山札を4n+3枚にすることができます。

シロガシラの「マナ爆誕をマナに置く能力」が任意だからこそできることですが、もし同時に《陰陽の舞》が捲れた際は、どっちが状況的に正しいか良く考えてください。個人的な最適解は、「ヒッポを置いて不発を予防し、ヒッポマナ爆誕のデメリットで悠久を墓地に置いてシャッフル」です(もちろん状況によります)。

 

・4n+3枚(画像は15枚)

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順序は「轟轟轟ボトム→キャントリップ→nセット繰り返す間に、1度《陰陽の舞》のマナ爆誕を挟みシロガシラを解決する」です。最後にヒッポを解決してしまうと引けないので、必ず途中で挟みます。

一見難しいのですが、実はこの方法が最も安定します。ヒッポを好きなタイミングで出せるということは、一回だけ不発してもよいということです(ヒッポ召喚時の不発はアウト)。通常は不発してしまうと轟轟轟が手札に戻せなくなるためループが成立しなくなってしまうのですが、この積み込みだとそのタイミングでヒッポを出せば何事もなく再開できるのです。

またこの方法を応用すると、4n枚積み込んだ場合の不発もケアすることができます。

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これは12枚上に積んだ場合のヒッポパターンです。1セット目で不発に終わったとしても即座にヒッポを挟み轟轟轟をMTで回収、2セット目を行い、次に召喚した轟轟轟のキャントリップを先に処理することでケアすることができます。ただしこの方法だと4n+1枚のときと同様、轟轟轟を連続召喚した際のデメリット、「最後の轟轟轟Aを召喚した際のシロガシラで捲れたMTを処理できない」があることには注意です。

ヒッポパターンは一見要求値が高いようですが、シロガシラループ中にもヒッポをシロガシラの効果でマナにおけるので、割と成功します。ただこのヒッポを挟むという行為、つまりそれは「マナの悠久を墓地に置いて山札をリセットできる」という可能性があるということでもあります。どちらがいいかは状況を見て判断してください。

またこの轟轟轟ドローは「2枚目轟轟轟の代わりに悠久を狙ってキャントリップ&ディス、墓地に捨てたMTを山札に戻す」という応用も効きます。さらに3枚目以降の轟轟轟も同じ理論で連続召喚できますが、これは前の2枚目の轟轟轟召喚でどのようなパターンを取ったかで変わってくるので省略。

 

ダメだ画像だと死ぬほどわかりづらい。やっぱり動画かなあ。

◇動かし方

プランA

①死ぬ気でステップルを引きます

②MTでステップルをぐるぐる回しながらマナを伸ばします。余裕があったら単騎を立てたり、未来設計図で轟轟轟やシロガシラを持ってきましょう。

③シロガシラを出して、その流れで轟轟轟を出します。シロガシラが出るころには勝手に手札が切れてるので轟轟轟も出せます。

④出すだけ出し切って総殴りします。

 

プランB

①轟轟轟で殴ります

 

◇まとめ

いかがでしたでしょうか。

まあ強さはお察しというか、所詮ファンデッキです。いくら全員SAにしようが全員タップインされちゃ話にならないしこのデッキコスト7以下じゃないクリーチャー悠久以外入ってないし。

個人的には「轟轟轟が活躍するけどただ殴りきるマシンってだけじゃない」部分で割と気に入ってます。連続召喚とか。

またしても轟轟轟以外めちゃくちゃ安いデッキなので組んでいただけたら幸いです。シロガシラとかどこで手に入れるんだろう。

 

ムスビとヒッポ返せ。

 

 

 

◇おまけ

サラマンダーの項目でちらっとMT勢全体の話をしたので、せっかくだから全MT持ちクリーチャーも紹介しちゃいますね。

 

・《火炎の流星ソンクン》

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前述したとおりまあ普通に強いです。調整次第では入ります。自由枠。

 

・《パイソンマン・ドラグーン》

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囲碁》でSAにしやすいことや、《マサト》とのかみ合い、パワー5000だから《アブドーラ》の範囲外であることなど、悪くはないんですけど、さすがに重すぎる。あと1枚で仕事しなさすぎる。ウーン。

カー〇ナベルに画像なくてビビった。

 

・《分解屋ゲンナイ》

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マナ爆誕とMTを併せ持つ、シロガシラ用にデザインされたと思われるクリーチャー。重い、効果が限定的、そのくせアブドーラで飛ぶ。合掌。

 

・《スネイクマン・ドラグーン》

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これが出た次の次の弾でマサトが出ました。流石に同情する。

ちなみにさっきのパイソンマンドラグーンと名前が似てますが出てきたのはパイソンマンのほうが後です。扱いがあまりにもひど過ぎる。

当然のようにこいつもカーナ〇ベルに画像なかった。なんなの???

 

えー、以上で全マーシャルタッチ持ちです。少ねえ!!!!