【毎週更新アニポケレポート】#6「ポケモン大量ゲットだぜ!ミュウへの道!!」【12/22放送】
はじめに
忘れてたわけじゃ、ないんですよ、本当に。
かんたんあらすじ
「捕まえたポケモンが図鑑に登録されていく」という機能を知ったゴウは、もっと多くのポケモンを捕まえると宣言、カントー地方にいるすべての虫ポケモンを捕まえることを目標とする。最初こそうまく行かなかったポケモンゲットだが、ヒバニーとの連携もあり、次々と虫ポケモンを捕まえていくゴウ。カイロスに襲われたりスピアーに襲われたり、ストライクという強敵に遭遇したりもしたが、ついに目標を成し遂げる。部屋を覆いつくすほどのポケモンだったが、サクラギパークに預けることでその問題も解決。よりさらに多くのポケモンを捕まえることを誓うのだった。
OP前パート
◆図鑑
捕まえたポケモンが記録されていくのがメインじゃなかったんだ
まあこの辺はゲームが矛盾してるのでそれでいいかもしれない(捕まえた瞬間にデータが表示される→すでに埋まってるじゃん、という由緒正しい矛盾)
Aパート
◆ポッポにいきなりボールを投げるゴウ
さらに外す。こういった描写はこれまであまり無かった(サトシがそもそもポケモンと仲良くなってからゲットするタイプであるため)から、ゴウがゲットに関しては初心者であることの描写にもなっているだけでなく、明確に「ポケモンGO」を意識していると感じた。あのゲームにはポケモンを弱らせるフェイズは無いし、外すこともある。ゲームの世界だけでは荒唐無稽な行動だが、GOという新しい世界が確立されたからこそ、説得力の増す行動だ。「Let'sGOピカチュウ/イーブイ」もそうだったが、ポケGOでのゲームシステムはかなり多くのメディアに影響を及ぼしてると思う。それほどまでに、GOというゲームは間口が広かったのだ。
しかし、やはりアニメの世界はアニメの世界。そのやり方では上手く行かないということがしっかりとメッセージとしても機能しているのだ。
◆ディグダとダグトリオ
ディグダ、実際のビジュアルがモグラっぽくないので忘れがちだが、あれはモグラたたきに出てくる簡略的なモグラのポケモンである。ゆえにこのモグラたたき的にディグダが出てきて叩いても叩いてもキリが無い……というのはモチーフに沿った行動であり思わず笑ってしまった。
そしてそのあとに出てくるダグトリオ。「ディグダに多く遭遇したら何回目かでダグトリオが出現する」というのは「ポケモンスナップ」にあったが、それを思い出してしまった。流石に偶然ではあろうが、やはりモグラたたきというモチーフを基に流れを考えると行きつく先は同じなのかもしれない。
◆「ナイス!」(ボールが当たった時に)
マジでこれポケGOだ。
◆キャタピーゲット
ここでようやくポケモンの初ゲットに成功する。ここまでしっかりと「ゴウ一人でやると無理→ヒバニー一人だと無理→ヒバニーがポケモンを発見しゴウが捕まえれば成功する」という段階を踏んでおり、仲間として何の役割を持っているか?がしっかりするだけでなく、ゲットという行為すらも、この二人のバディ性を高めるものとして機能しているのがわかる。
◆「進化系をコンプリートしてやる」
従来通りだと、進化系をコンプリートするにはキャタピーを進化させていくのが一番手っ取り早い、というかバタフリーは野生で登場しなかったのだが、これも前回と同じく、ワイルドエリアと同じ文脈で考えると非常に納得がいく。剣盾の図鑑埋めのときに、ワイルドエリアで進化先のを捕まえていくやり方にお世話になった人も多いのではないだろうか?前述のポケGOでもそうだが、このようなリンクの方法は非常に面白いし、ポケモンというコンテンツそのものの面白さでもあると思う。
◆ポケモンを探しまわる描写
これ、流石にまだゲームでもできてないけど、いつかはできるようにしたい方向ではあるんだと思う。VRとかで。
◆ヒバニーアシスト
自分はあんまりGOに明るくないんですけど、ポケモンがヘディングしてゲットを助けてくれる機能って確かこのあたりから実装されたんでしたっけ。それとのリンクかもしれない。
◆ストライク
やはりストライクといえばこの強キャラ感。恐らくは虫取り大会(金銀)の影響だろうか。普通の野生で出現するながらも、ヒロイックかつ、ちょっとレア。このような立場という共通認識があるポケモンは実はあまりいなくて、ストライクの起用はまさにぴったりと言えるだろう。
◆雑多な感想
・キャタピー→トランセル→モルフォンの順番で捕まえるの、狙ってんのか???
Bパート
◆スピアー
前述のストライクと同じく、やはりスピアーといえば悪役というか……。こういう共通認識は便利だが、あまり多用するとマンネリになってしまうので難しい。しかしスピアーがこういう役で登場するのは実は結構久しぶりだと思うので、懐かしく思った人も多いのではないかと思う。この辺は一種の古参サービスでもある。
◆意味ありげなピジョットのカット
古参サービスの極致みたいなやつ。ここがトキワの森だとも明言されていないし、それ以外に何も無いので、サトシのピジョットだと決めつけたり、あまつさえ「サトシとピジョットが対話していた」などと解釈するのはあまりにも情報が無さすぎるが、そういう妄想すらもこの1カットで働かせてしまうのは流石ピジョットだと言わざるを得ない。が、同時に「出してやった」といういやらしさも同時に感じる。まあこれに関しては俺がピジョットネタを引きずるのを好きではない、つまらないと感じているからなのだが。
◆ストライク再戦
特に言うこと無いぐらいには王道の戦闘。「Excellent!」が確定捕獲演出みたいになるのが良い。
◆部屋いっぱいの虫ポケモンとサクラギパーク
カスミが見たら発狂しそう。あんまりそういう描写なかったし、多く捕まえるとそれだけ維持するのも大変だよなあという「名探偵ピカチュウ」あたりで抱いた疑問のアンサーでもある。
サクラギパークも良い。結局現在に至るまで「博士に送ったポケモンはどうなってるんだよ」というのはあまり明確にされなかったわけだが、こうやって保護していると考えれば納得もしやすい。またこれも「ピカブイ」に登場するGOパークの延長線上にあると思える。
◆ポケモンマスターの定義
これ!これがアニメ本編で聞きたかった!
「世界一のポケモントレーナーってこと?」「もっと上だよ!もっと全然上!」このくだりは実は「キミに決めた」でもあるのだが、これについて本編で説明があった、ということが一番の収穫だ。
よく「サトシはいつになったらポケモンマスターになれるのか」という野暮なツッコミがあるが、これについての回答は「一生なれない」である。仮にすべての地方のチャンピオンになったとしても、すべてのポケモンを捕まえたとしても、サトシはさらにその上を目指すだろう。それがこのポケモンマスターを目指すということである。終わりのない目標と言っても良い。常に今の自分より上に行くという意思表示そのものだ。
最も、アニポケ初期にはポケモンマスターは明確な役職であるような言及がされているシーンもある。しかしそれ故に、「キミ決め」というリメイクでそれが再定義されたことに大きな意義があり、それを今回でも再び拾う。サトシというキャラクターが永遠の主人公、永遠の少年であることの象徴でもあり、(これは自分が個人的にずっと唱えている)サトシのシンボル化、偶像化に直接的に繋がり得る描写である。これについてはどこかの感想でちらっと言った気がする。
とにかく、これが引き出せただけでもこの回は非常に意義がある、ということ。
◆雑多な感想
あとがき
上にも書きましたが、ポケモンマスターについて言及してくれたのが本当に嬉しい!サトシというキャラクターを一番表すのはこの単語ですからね。
しかしマジでため込んでしまいました。三日坊主と言われればそれまでなのですが、これから巻き返すように頑張ります。ゆっくり待っていてください……
【次回】