鬼火電磁波痛み分け

Oの数は多い方が良いとされる

【毎週更新アニポケレポート】#4「行くぜガラル地方!ヒバニーとの出会い!!」【12/8放送】

はじめに

4話にして次話どころか見逃し配信期間にすら間に合わなかった。そしてその割には内容は薄い……うーん、早くも暗雲立ち込めていますが、大丈夫かなあ……。一応、目的としては「一週間に一回は書く」というよりは「続ける」ことに重点を置いてるので、失踪だけしないようには本当頑張りたいです。応援よろしくお願いします。

反省として次のはちょっといつもより早く上げたいとは思ってます。すみません。

 

 

 

あらすじ

ポケモンが巨大化する」という現象の調査のために、ガラル地方へと向かったサトシとゴウ。ワイルドエリア行きの電車を待つ間に名物のスコーンで腹ごしらえをしていると、この街に住む野生のクスネたちと、図鑑が認識しない謎の黒いポケモンに出会う。リュックを盗られるなど散々な目に遭うが、スコーン屋の店長に捕まった彼らを見て、彼らに悪意がないと知っていたゴウは、咄嗟に自分のポケモンだと嘘を付き庇う。
その後、サトシとゴウは店長から、クスネはこの街で生き延びるために食糧を盗んでいることと、あの黒いポケモンはヒバニーと言い、クスネたちのリーダーのようなポケモンであることを聞かされる。それを聞いたゴウは、彼らに「世界は広いから諦めるな」と諭し、電車に乗るためにその場を後にする。
ヒバニーがゴウに感化されたのを察したクスネたちは、ヒバニーを無理矢理連れ去って、ゴウの乗る電車に放り込む。自分たちはもう生きていけるというクスネ達からのメッセージを受け取ったヒバニーは、自分の泥を拭い去り、ゴウの後を追うと決意するのだった。

 

OP前パート

◆歯磨きするサトシの描写

これ、サトシという生物の生態を描いている場面でもあるのだが、たぶん「ピカチュウと似たもの同士」ということを改めて強調する意図があるのだろうと思う。また、その後のスコーンを食べるシーンでの「お前らってほんとそっくり」に繋がる前置きでもある。これは今回登場するヒバニーがどのような役割にいるのかということとの関係が深いのだが、それは後述。

 

◆雑多な感想

・やっぱりバリヤードの動きに枠割くの面白い バリヤードの生態の描写に関しては前回書いたので省略

・OPが一部変わりましたね。やっぱ出てくるのかな。

 

Aパート

◆「あっちだって言ってんだろ!」

サトシがゴウに行く先を示されてるのに別の道へ行ったり、わざとなのかそうじゃないのか寄り道をしてしまう描かれ方……これで思い出したのはやはりダンデの方向音痴設定だ。「ダンデの方向音痴設定はプレイヤーがうろつくことの再現」というファン設定があるが、それに近いものがあるのかもしれない。だって今のサトシの行動、明らかにプレイヤーの行動だからね。

そのあとの「そういう勘は鋭いんだな」もそう考えるとメタ的なセリフに思えてしまう……

あんまりそういうことを考えずにちゃんと解釈するなら、このあとサトシが迷子になることの伏線に過ぎない(行動が先に出る)。

 

◆連携を取ってリュックを盗むクスネとヒバニー

こういう町に住む生物がそこで発達させた新しい生態、いいですよね……。

ここで特徴的なのが、本来兎は狐に捕食される側であるということだろう。彼らが同じようにそういう関係にあるとは想像しがたいが、「動物をモチーフにしていながら、能力や知能によっては立場が逆転することもある」というのは、やはり面白い。こうした描写は、ポケモンが生物をモチーフにしていなければできないことであり、ひとつの強みのように思う。

 

◆足跡の一致を発見して喜ぶゴウ

話の流れ的には自然な伏線回収なのだが、ここで一瞬ゴウが喜ぶカットを挟むのが印象的だった。ヒバニーのでんこうせっか(多分)に感心しているようにも思えるし、自分の発見と疑問が解決されたときの喜びのようにも見える。そういった論理的な部分の楽しみや喜びはあまりサトシでは描写できない、まさしく補完であると言える

 

◆雑多な感想

・シュートシティを走ってる車がまさしくイギリス!って感じで笑っちゃった(二階建ての赤いバスとか)。ゲームでは出てこないからなあ。

・列車以外に行く方法、そこでアーマーガアタクシーじゃないのか……

・そういえば剣盾はスコーンみたいなご当地お菓子(ガレットとかマラサダとか)なかったなあ。飴細工はちょっと違うし……

10まんボルトのバンクやはりすごいですね。サトシの動きも増えてる……

 

Bパート

 

◆ヒバニーを庇うゴウ

この行動は、前話でゴウが言った「自分の力で生きていけないポケモンはそれまで」という考えとは真逆に位置する。一見すると話の流れ的にはごく自然だが、実はサトシに大きな影響を受けていることがよくわかるシーン。

その後のおじさんの「この町で生きていくためとはいえ、やつらの悪さには困ったもんだ」というセリフも相まって、「ひとりで生きていくとはどういうことか」という守護の大きなメッセージを含んでいるようにも思える。

 

◆ヒバニーの過去とゴウとの邂逅、そして旅立ち

本来いる場所とは別の環境、別のポケモンと過ごすヒバニー。これはまさしく一話で描かれたピカチュウの過去とまったく同じである。そして、ピカチュウは自分自身の意思でその環境から抜け出すことを決意したのに対し、ヒバニーはゴウの助言(即座にサトシの導きを実行する辺りも、彼がサトシの伝道師たる所以なのだが)によって抜け出すことを決意する。「本来自分の中で燻っていたものが何者かの導きによって開花する」構図は、まさしくゴウがサトシに導かれる構図と同じである。

そして電車の中で自分の泥を拭い去るシーン、これもまた、ピチューが旅立ちを決心したときに進化した流れをなぞっている一方で、仲間から「模倣される側として」見送られるというのは対比になっている。というより、この描写を並べて描くために、ピチューピカチュウの進化をわざわざ描いたといっても過言ではない(それほどまでに、あえて一話にあれを持ってきた意味は大きいのだと思う)。

それはそれとして、ああいう仲間からの旅立ちはどういう文脈でも泣けてしまうから困る……

 

◆雑多な感想

・「足の裏には幸運が宿るといわれている」のテキスト、ゲーム中じゃあたぶん無いんだけど、アニオリで正しいかな。

・色が汚れている程度で認識できないのは図鑑としてどうなんだろう……

 

◆総評

ヒバニーというキャラクターは今作のキャラクター構図においても重要な位置を占める気がしている。恐らく今回だけでも読み切れていない役割や、今後も益々新たな役割が追加、判明していくだろう。ヒバニーを軸に考えていくのは、少なくとも序盤の内はかなりこの作品の読解に繋がると考えている。

 

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