【アニポケ振り返り感想】#7「激闘のホウエン地方!挑戦バトルフロンティア!!」【12/29放送】
はじめに
うおおおおおおおおおおお前回更新から三か月経ったぞおおおおおおおおおお
しかも全話無料配信してるのに結局終了二日前になってしまった 馬鹿すぎる 涙出てきた
気を取り直して書いていきましょう。一応無料期間中に書いてるので動画のリンクも貼っておきます(これから先また無料公開しないとも限らないし)
タイトルも変えましたが、振り返り的な視点が多くなると思います。
かんたんあらすじ
ホウエン地方のバトルフロンティアで行われるトーナメントに参加することになったサトシとゴウ。ゴウは初めてのバトルにストライクとヒバニーで挑むも、ハリテヤマとグラエナ使いのホウジにあっさりと負けてしまう。ショックを受け、バトルには向いてないと言うゴウ。しかし、サトシとホウジの決勝戦において、バリヤードという戦えそうにも無いポケモンがハリテヤマ相手に圧勝し、ピカチュウがとてつもなく型破りな戦い方でグラエナにも勝つ瞬間を目の当たりにし、ポケモンバトルの奥深さと面白さについて初めて知るのだった。
OP前パート
◆バリヤード
前も言ったけどこのアニメ、バリヤードの描写が濃すぎる!「バリヤードが、人間とポケモンが生態の全く違う生物であることを如実に表しているポケモンである」ということは前にも語った通り(誰も覚えていない)だが、本当にそれに力を入れているなと思う。また、今回はバリヤード戦闘回なので、それの伏線としても機能しているのが上手い。
◆見守る虫ポケモンたち
こうやっていろんな手持ちがそこにいるんだよということを描いてくれるだけでも、ゴウが色々なポケモンを手に入れていることに対する「ひとりひとりへの描写が少なくなるのでは?」という不安感が収まってくれる。この後の話でもこういった描写がちょくちょく挟まれるので、そこの点だけでもよく考えられていることが分かり、安心する。
◆衝撃を受けるトランセル
こういった細かな描写でポケモンの小さな疑問やツッコミを解消していくのも、いろいろなポケモンを扱える今作ならではの良いところだ。また、この後にカイリュー回が来ることも考慮すると、それの前振りのようなものでもあるのかなと思う。
Aパート
◆バトルフロンティアの遠景
よく見ると全然本編とは違うんだけど、バトルタワーが見えてるだけでそれっぽく見えるの本当にずるいと思う。
◆「優勝賞品はビードロセット」
うお~~~ホウエン地方だ~~~
こういうのは言ってしまえば安直なファンサービスなんだけど、30分の中でその地方の特色を出そうとするとこのやり方が一番良いよね。
◆「バリヤード、バトルできるの!?」→バリヤード「(ニヤリ)」
ここ、「バリヤードは人間らしすぎて一番ポケモンらしくない」というファンの意見(?)を逆手に取ったような表現に思えて非常に好き。このゴウの真似をバリヤードがする流れ、バリヤードがすごくベテラン感が出ている気がするのよね。
◆ゴウがカイロスじゃなくてストライクを選ぶ
ここでちゃんとゴウがストライクからの視線をキャッチしているの、視聴者のメタ視点だとわかりやすいんだけど、ゴウがポケモンをしっかり見ている描写としては重要なのではないかと思う。
◆サトシ「ポケモンと一緒なら俺、何でもできる気がしてさ」
わかる~
これは本当に「ポケモンパワー」なんですよね、みんなの物語で顕著に描かれているサトシ文脈がこういったところにも見られる。
◆ゴウがスバメを追い、サトシはハリテヤマに反応する
ここの違い、すごい好き。ちゃんとサトシは知ってるんだよな、ハリテヤマのこと……。
◆サトシ「なんだ?いきなりバトルか?」
目と目が合ったらポケモンバトル!ってことですよね
◆スバメの生態からケムッソを追うゴウ
「スバメはケムッソを食べるから、スバメを追えばケムッソを捕まえられる」という思考、いつか本編でやってみたい。でも実は同じような「図鑑説明から逆算してポケモンのことを知る」というのは実は剣盾で経験している人も多いと思う。フォクスライの図鑑説明でパルスワンのことを知り、ネギガナイトの図鑑説明でシュバルゴがガラルにいることを知る……という経験をついこの前した人も多いのでは?こういう細かなところで、自分の体験とのリンクがしやすいのも、非常に面白い。
◆「もう一体のポケモンはグラエナか」
この流れ、 ちゃんとサトシとゴウが合流する群像劇の流れとしてちゃんと自然なのが、見ててストレス貯まらないよね。
◆スマホにトーナメント表が表示
カードゲームの大会やってると非常に見覚えのある描写だなあ。
◆ゴウの初陣
「ポケモンはタイプ相性だけではない」「次で勝てばいい」とか、そういうポケモンバトルの醍醐味を如実に表していて、メタ的にも作中的にも非常に"意味"のある戦いだと感じた。ここまであっさりやられてしまうのは主役級のキャラクターとしては珍しいが、ゴウはバトル以外が目的であることがきちんと前話までで描写されており、むしろここで瞬殺されるほうが自然であることを、段階を踏んで説明しているのが、こういったところでしっかりと発揮されているように思えた。すごい。
◆バークアウトを使うグラエナ
バークアウトはBWの技マシン(ミスターロックイベント)のせいで、五世代の印象がとても強い。なので、ホウエン地方だけど「現代のホウエン地方」って感じで、まさしく「今多地方を扱う理由」として面白い。これは「救助隊DX」をプレイした時にもおなじことを感じた(もちろん、各リメイク作をプレイするときにも多少は思っていることではある)
◆雑多な感想
・可愛いなお前って言われて赤面するゴウ、本当に可愛いな。
Bパート
◆サトシ「俺たちのバトル、見ててくれよな」
バトルに負けたことがショックで、ポケモンゲットに逃げるように向かうゴウに対して、背中越しにかけたセリフがこれ。最高に"サトシ"なんだよねこれ。「バトル見て参考にしろよ!」とか「具体的なアドバイス」ではなくて、「俺を見てくれ」という声かけ。これはもう、自分の存在と在り方をまずは知ってくれればいい、そこからお前が何を学ぼうが自由だが、まずは俺とポケモンを見て欲しい……という、1レイヤー上の視点。それほどに、自分と自分のポケモンへの絶対的自信と信頼を持っている、これがまさしくサトシ……となるのだ。
◆バリヤードの戦闘
ここでのバリヤードは如実にストライクとの対比になっているのが美しい。一見してすごい戦闘に向きそうなストライクと、まったくそうは見えないバリヤード。後者はずっとそれを強調しているのは、これまでに語った通りだ。どのポケモンにも、そのポケモンにあった戦い方と、戦う意思があれば戦えるというのは、サトシの考えとしてずっと(シリーズを跨いで)言われていることだ。例えば、重量級になって戦闘方法が変わってしまったドダイトスをどう生かすか?(DPシリーズ)といったように、ひとつのテーマとなることもある。
また、ここで序盤の回想が挟まるのも、そのメッセージを視聴者に伝えるための道具として効果的に働いており、より一層わかりやすいものとなっているのも良い。
この「このポケモンはどうやって戦うんだ?」というのは後々のオドシシ戦とかマルマイン戦でも描かれてて、「ポケモン一匹一匹を丁寧に描写する」今シリーズの大きな見どころだろう。
◆バリヤード戦意喪失
ここでちゃんとひっこめるのがサトシの優しさだよね……
この戦意喪失は、バリヤードというキャラクターの範囲内での行動(ピカチュウではできないと思う)だし、限られた時間内でバリヤードもピカチュウも見せ場を作るための流れとして自然に思えた。
◆「上に向かってエレキネット」
この技、サトシに合いすぎだろ……とバトルするたびに思う。型破りなサトシのバトルスタイルの要求に対していい感じに応えてくれるので、これを習得する前のピカチュウの戦い方が思い出せないほどである。
戦闘が終わった後、天井の穴から注ぐ日の光が、ピカチュウにスポットライトが当たっているみたいで良い(これは見ていないと伝わらないな……)
◆最後の握手
「握り拳をほどいてズボンで手を拭き握手しよう」……ですね。
あとがき
ゴウの初陣と、ポケモンバトルへの向き合い方が変わる、非常に重要な回に「バリヤード」という回答をぶつけてきたのは、流石今作品だ……と思わせる、そんな回だった。前述したように、これからもポケモンの不思議な戦い方や生態系についてはどんどん見ていくので、それの先駆け的な回(バトル的な意味で)のようにも振り返ってみると思えた。
【次回】
【前回】