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【アニポケ振り返り感想】#21「「とどけ波導!サトシと不思議なタマゴ!!」」(4/13放送)

はじめに

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今回はサブタイの話を少しだけしてから感想に入る。『波導』の話だ。

ポケモンにおいて登場する「はどう」という単語は、たとえば「みずのはどう」「はどうだん」などが該当するが、これらの漢字表記は五世代以降「波動」で統一されている。みずのはどうという技は三世代で登場しているので、実はルカリオの登場よりも早い。

そして、ルカリオの操る波動もそれに順じてこの漢字表記なのだが、二つだけ例外が存在する。その一つが「映画」だ。「ミュウと波導の勇者 ルカリオ」というタイトルからもわかるように、映画に登場する単語の「波導」「波導使い」はこちらの漢字を用いることになっている。つまり、このサブタイが「波動」ではなく「波導」であることは、とても細かいが大事なネタなのだ。だから実は、リオルが生まれることはサブタイを見ただけでわかるようになっている。

ちなみに二つ目は「大乱闘スマッシュブラザーズ」。ディレクターの桜井政博氏は、Miiverseのコミュニティー内において、「『ポケモン』本編では”波動”という表記になっていますが、『スマブラ』と映画では”波導”という表記で合意が取れています」と発言している……らしい。ぶっちゃけこれソースがポケモンwikiなので、誰か写真とか持ってたら教えて欲しい。

で、今回はそんな映画ネタもきっちり回収してしまうので、サブタイの意味が非常に大きい、というわけ。

 

OP前パート

ロコンのトレーナーの少年

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

クレジットに名前なかったけど確実に大谷育江さんだよね……。光彦、ではなくポケモンオタクとしてはショータと呼びたい。ショータという存在はXY&Z、ひいてはサトシのことを解釈するにあたってすごい重要なキャラクターなので、いつかちゃんと話したい。ところでこれロコンのトレーナーであることに元ネタあるんですかね。

生まれないタマゴ

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

本来卵がこんな長期間生まれなかったら大変だし、そもそも自分の意思でどうにかなるものではない(と思う)はずなんだけど、そうではない。なぜならタマゴは「タマゴ」であって、我々の知る卵とは形が同じだけのまったくの別物だから、ということを理解しておく必要がある。確かゲーム内では「ポケモンのゆりかご」という表現もされていたと思う。別に♂と♀が生殖行為をする必要は無いだろうし、そもそも♂とメタモンを預けたらメタモンは♂に変身するはずだし……、とにかく、自分たちの知る知識を当てはめてはいけない、結構ファンタジーな存在である。

ウツギ博士

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

タマゴといえばウツギ博士……というのは、まあコアなファンなら常識なんだけど、微妙に触れられることが少ない要素なので、これは嬉しいファンサービス。

タマゴを生む瞬間が目撃されてない……っていうのはゲーム的都合なんだけど、それをタマゴという不思議な存在を補強する設定にしてるのは、なかなか上手いと思うんだよね。

 

「サトシタマゴ見たことあるの!?」

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

っていうのは長いことシリーズを見ている視聴者からすれば当たり前なんだけど、ここでちゃんと「このシリーズで触れて」、かつあんまり深くまで追わないのは偉い。あるってだけで必要条件は満たしてるからね。そういえばウツギ博士が出てきたときも、ピカチュウが一瞬だけ反応していた。このへんの「記憶の扱い方」すごいですね。

 

Aパート

セキチクシティのハシバ

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

前回のメガニウムと同じ文脈で、とりあえず野良バトルが発生しやすいの、シナリオが作り易そうだな……と思う。

セキチクシティのハシバ、なるほどセキチクシティといえばサファリゾーン、サファリゾーンといえばケンタロスだな……と妙な納得をする。これ、首のあたりからぶらさがってるのケンタロスのしっぽモチーフなんだよね(こんな微妙なカットなのは、それがわかるのこのシーンぐらいしかなかったから)。外伝作品にいそうなキャラ付け。

傷だらけの角

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

図鑑説明をちゃんとシナリオに落とし込むシリーズ。実はこれは、ゴウが知識=図鑑説明を元に物を考えるという、このあとの展開の伏線になっていて、ただの野良バトルとして消費してないのが上手。

 

波導を感知するサトシ

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

これ!実は前述した映画において、サトシは「波導使いの素質がある」という設定があるのだ。もちろんそれを説明するのは野暮なんだけど、そのあとで「ルギアのテレパシーとは違う」ということを説明させていて、しっかり「サトシが波導を読めることが物語上説明役の役割を担う」ことに繋がっている。すごい。

 

ポケリフレ

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

これやり方も描写も完全にポケリフレで笑っちゃった。

 

遺伝技

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

ポケモンは連れ歩いたほうがはやく孵化する……というのはタマゴの回をやる上で説明がいることなんだけど、それだけではなくて、まさか遺伝のシステムも説明してしまうとは!流石今作品。そしてそれはリオルの「しんくうは」がタマゴ技なことにもつながっていて、うーん、唸るしかないな。

ちなみに、「うたうを覚えたプリン♂」と「うしおのおこうを持たせたマリル♀」を一緒に預けると、ちゃんと「タマゴ技のうたうを覚えたルリリ」が生まれる。タマゴグループも同じだしタマゴ技にも設定されている。

 

Bパート執筆中……