鬼火電磁波痛み分け

Oの数は多い方が良いとされる

【アニポケ振り返り感想】#19「ワタシはメタモン!」(3/30放送)

はじめに

う~ん、結局無料期間内に書けたのは二話だけだった。不甲斐なさが悔しい。

もう見れない回の回顧録を書いてもあんまり意味が無いので、いっそリセットして最新話から書くことにした。今度こそ続けばいいが、果たして……(これを書いてるのがすでに土曜日であることからもかなり怪しいが)


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あと今回から手間ではあるが、公式動画のスクショを記事内に使用する……ということをやってみたい。わかりやすさもそうだが、こうすることで「公式動画が出てるうちに書かないとな……」と自分を追い込む理由にもなる、というのが本音。

それって著作権とか大丈夫なんですか?というのはまさにもっともで、そこが嫌だからこれまで使ってこなかったのだが、「引用であれば問題は無い」「コピーライト表記すれば大丈夫」「引用元動画が生きてるかどうかは関係ない」らしく、試験的だが導入してみようと思い立った。使用に関して参考にしたのはこちらのサイト。

アニメブログの画像引用で違法と言われない著作権法のポイント - アニメとスピーカーと‥‥。

 

 

かんたんあらすじ

映画監督の凄みにやられて、スランプに陥り変身が上手く行かなくなってしまった女優メタモン。逃げ出したところにちょうどロケット団と出会い、変身を悪事に使おうとする彼らの元で練習するも、やはりうまくいかない。だが彼らの機転により「緊張をほぐせばうまく行く」ことを発見し、さっそくサトシのピカチュウで実践するも、見破られてしまった上に、元のトレーナーにも見つかってしまう。これまでメタモンはクビになったと思い込んでいたロケット団は、長い沈黙の末、一芝居打ち、自分たちがやられた体で、メタモンを元の道に戻してあげることを決意する。メタモンロケット団から教えられた方法でスランプを脱却し、女優として復帰するのだった。

 

今回捕獲したポケモンコラッタ

OP前パート

◆双子のサーナイト

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

やっぱりサーナイトは作中世界でも「そういう需要があるポケモン」として見られてるのが面白い。それまでのポケモンにはマスコット的可愛さを求められているポケモンこそ多けれど、サーナイト的な需要を見越して作られたポケモンはいないように思うので、転換点とも言える存在だと思うことは多々あり、これもその一つである。

それはそうと、ダーテングサーナイトと並べられるとどうしても時勢的に救助隊DXのメンバーだと感じてしまう。カラカラ回のマンキーとか、そのあとのゲンガーとか……まあ、偶然だろうけど。

 

◆映画作成回

アニポケは結構頻繁に映画回をする気がする。まあ今回は「映画(現実)の宣伝」という意味合いはないから、サトシたちが映画を作る回ではないが。

 

◆女優メタモン

当ブログでは何回も言っている気がするけど、そのポケモンにしかできないという職業がとても良い。これをゲームでなるべく再現しようとしたのがポケジョブなのかなあとも思う。これが特撮的な手法なのか、普通に使われてるのかとか、すごい興味がある。

ところで、ご存じの通りメタモンに性別はないわけだが、やはりこれはトレーナーが勝手にそういう設定にしてるということなんだろうか。これはあまりゲームでは再現できない部分なので、そういう設定付けが可能なのは少し羨ましかったりする。

 

◆女優ムサシ

ムサシ、女優業に関しては本気だからなあ。そういうとこがロケット団の人情的な部分を形作ってるし、サトシと共闘しやすくなる理念的な部分でもあるから、ニクめない。そして今回はそこにフォーカスを当てた回なので、外れるはずがないってわけ。

 

Aパート

メタモンの変身をアニメで描くということ

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

これは結構忘れられがち(知られて無さがち)なのだが、そもそも、メタモンが変身しても顔はメタモンのままである……というのは、「本物とメタモンが同じ姿だと作画上意味が無いしめんどくさい」というアニメにおけるメタ的な理由であり、現在グッズ化が多くされている変身メタモンシリーズにも、「ちょっと変身がへたなメタモン」という設定付けがちゃんとなされている(だってゲームだと完璧に変身するじゃん)。

だが、今回の話のように、そのメタモン顔が残ることに重点を当てた回というのは珍しい。SM期におけるメタモン回(46話「変身メタモン、探すんだモン!」)においては、「ヌオーと顔がほとんど同じ」というややメタなネタが使用されたりもしたが、顔が残る点については「そういう個体」という前述のグッズ化と同じような理由であり、別に変身が上手になったりはしない。

だが今回のように「そもそもメタモンの顔が残るのはメタモンという種族的には問題だよね」ということがメインであるシナリオは、メタモンが初めてアニメに登場した無印編第37話「メタモンとものまねむすめ」と同じであり、「ロケット団によって変身できないスランプから脱出する」というところまで一緒(別にロケット団は変身を治したい意図があったわけではないが)。たぶん明確なオマージュだろう。しかもさらに「化ける、演技するとはどういうことか」というメッセージ性を絡ませており、さらにさらにムサシの女優業の話を持ってきてロケット団の「愛と正義の悪を貫くとは何か?」というところまで描写しきってしまう……というのは巧すぎて言葉が出ない。この記事で言いたいことだいたい言ってしまった。メタモンに女優という設定を足すだけでこんなにロケット団(というかムサシ)と相性が良いとは思わなかった。

 

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

しかし落ち込むメタモンがかわいすぎる。 

 

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

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既視感の正体。

 

◆「グレイシアちゃん」

ニャース基準における「かわいいポケモン代表格」は、サーナイトやグレイシアやミミロップが該当する……というのは、SMの描写(ミミッキュに見せられた悪夢)が初出だったように記憶しているけど、この設定まだ生きてんのかな。

 

◆女優スイッチが入ったムサシ

ムサシは女優としては認められているし本気である、ということだけでも覚えて帰ってください……みたいな回。

 

◆「マジックのふりしてポケモン奪っちゃいます作戦」

めちゃめちゃ理に適ってて笑う。効率はともかく……

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

 

これミミッキュっぽいなあって思って勝手にエモくなっていた。たぶん偶然だけど。

しかし失敗しても「場数よ場数!」といって気にも留めないロケット団、やはりポケモンにはめちゃめちゃに優しいヤツらである。いい上司すぎる。あとこのへんはめちゃめちゃテンポが良くてすごい。SMのメタモン回は「いっぱいポケモンがいるところにメタモンが逃げる」という方法で様々なメタモン顔を披露していた(それが目的だから)が、今回はまた別の理由でいろいろなポケモン(ちなみに変身先はイーブイヒメグマニョロモハネッコ→ウパー……なんか二世代までに偏ってない?)に変身していて、そこのバリエーションの幅すごいな!と思ってしまった。

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

ヌオーネタはもうSMでやっただろ!!!

実はハネッコといいウパーといい、なんか二世代はメタモン顔のポケモンが多い。

 

Bパート

◆「緊張すると変身できないってことか?」

ここからの、みんなが緊張緩和方法を教える(コジロウがオチ要員になる)→メタモンのも用意する→「いいぞ!お前ならできる!」→トライアンドエラーで何回も試行する→「俺はできる子だって信じてたぞ!」………テンポ良すぎ!!!ストレス貯まらない展開だしここほんとすごい。メタモンを探している描写をアイキャッチ(?)として挟むのも評価高い。シナリオの運び方として巧すぎ。この回に限ったことじゃないけど。

 

◆各々のメタモンでやりたいこと

ムサシ……「大きなポケモンボーマンダ)に乗せてもらう」

コジロウ……「強いポケモンになって守ってもらう」

ニャース……「尾行も潜入もお手の物」

ソーナンス……「(メスのソーナンスを想像)」

ムサシとニャースはまあ順当だとして、コジロウはそっち側の想像なんだ……というのがかわいくて意外。

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

ソーナンスメタモンでやることで♀を想像するのは……やっぱりメタモンってそういう本能に訴えかけるタイプのポケモンなんですかね。実際、メタモンが自然繁殖においてどういう役割を持っているのかとか、そもそも自然繁殖に♂と♀とタマゴは必須なのかというところからもうわかんない(意図的にボカしてある)(そもそもタマゴはタマゴという存在であって、卵ではない)ので、このへんは妄想設定を補完するだけではあるが、いろいろと考えさせられてしまう……

ソーナンスの雌雄差が「♀に唇模様がつく」というめちゃめちゃ安直なやつだったのは、DPプレイ当時すごいツッコんだけど、XYのソーナンス回(63話「迷い道は分かれ道!?ムサシとソーナンス!!」)でもソーナンスカップルが描かれているように、それが一周回って「雌雄差のわかりやすいポケモン」というアイデンティティとしてちゃんと確立されているのはなんだかおもしろい。

 

◆「いや違う、ピカチュウじゃない!ピカチュウはどこだ!」

流石サトシ~~~~って感じの描写。そう、これわかるサトシが異常なのであって、わからないゴウが普通だからね。メタモンの変身は完璧であるが、サトシの眼はごまかせない……という、どっちの格も落とさない良い描写。

サトシが「大量のピカチュウから自分のピカチュウを一瞬で見つける」という実績は、「光輪の超魔人フーパ」でのシーンが思い出されるのだけど、それ以外になんかあったっけ。

 

◆なにこれ

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

なにこれ?

 

 ◆長い沈黙とムサシの決断。

メタモンがクビになったわけではないと判明したのち、アジトに帰ってからのシーン。ロケット団のエッセンスがすべて凝縮されていて、言葉にできない。ムサシ自身が自分の夢を追い敗れた経験を持つことから、自分のポケモンには夢を追いかけて叶えて欲しい……というキャラクターであることは、前述のソーナンス回のように、様々な回で描写されており、今回もその系譜であることは言うまでもない。そんなにポケモンのことを思っているのに他人のポケモンを取るのは何が違うんだよ!とツッコミたくなると思うが、大事なのはロケット団という自分たちのエゴにわざわざ付き合ってもらっている」という意識であり、同時にこれは「自分たちの活動は紛れも無い悪である」という自覚の証明だ。「メタモンにはまだ悪の道に行かなくても良い道が開かれているのだから、自分たちと同じにはなってほしくない」、これが、たまに登場するポケモンハンターとか悪の組織とかとの最大の違いなのである。

 

ロケット団最大のスーパーステージ

これほんとに感情がぐちゃぐちゃになって泣いちゃうんだけど……

・身代金の要求……むしろなぜ今までしなかった!?と言いたくなるが、これについては明確な回答がある。すなわち彼らは「愛と真実の悪を貫く、ラブリーチャーミーな敵役」であり、「目的のためなら、愛と友情も平気で踏みつける、極悪非道の悪者軍団」では決して無いのだ。

・「あんた(メタモン)はここで引っ込んでなさい」:「自分たちが退場することで完成するから」というのもあるのだが、やはりここでは前述したように「メタモンには手を染めて欲しくない」という思いが見える。なぜなら彼らはロケット団ではなくスーパーロケット団、極悪非道の悪者軍団であり、サトシ達のほうが善だから。

・サトシにウインクで合図するムサシ:こういう関係性!こういう関係性だよ!!サトシとロケット団ってのはさ……。そして、この自分たちがわざと犠牲となることで、仲間を元あった場所に返す……という流れは、かの有名なAG編6話「ロケット団!みだれひっかきでサヨウナラ!!」と同じであり、なんかもうロケット団エッセンス濃すぎてこっちまで爆発してしまった。

・「誰に言ってんのよ、私は大女優なのよ」:うわ~~~もう「ムサシの女優業はギャグではない」だけで満点なんだけど、そのあとの「将来ある女優か……がんばんなさいよ、メタモン」の一言がすべてを物語りすぎている。もう「ムサシがメタモンを自分に照らし合わせて、夢をあきらめた自分の分まで頑張ってほしいと思っている」ことは明白もいいとこなんだけど、それをまったく口に出さないってのが最高。ムサシ~~~~~お前~~~~~

・なぜ素直にメタモンを返さないのか:ここまで決意が固まってるならもう素直に返せよと言いたくなるがそれではダメなのだ。メタモンの前で、彼らはしっかりと"悪"として退場しなければならない。彼らは彼らなりの信念を持って貫き通したが、負けてしまったという体を、芝居でもいいから突き通さなければいけなかったのだ。果たしてそれが芝居だということに、メタモンが気づいていたのか?それは描写されていない。だが仮に気づいていたとしても、女優の大先輩としてムサシがお手本を見せることができた、それもまたひとつの目的だったのだ。

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

 

ロケット団が笑顔で吹っ飛ぶ回は神回。 

 

◆「ロケット団メタモン、別れはしたが、過ごしたひと時の思い出は、いつまでもメタモンの心に残ることだろう」

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©Nintendo・Creatures・GAME FREAKTV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

最高のナレーション。ロケット団の「真実の悪」ではないもう片方の部分、「愛」は、ポケモンにはちゃんと届いているのだ……えーんえん。

 

あとがき

メタモンがかわいいだけで100点なのに、外れないロケット団回だったもんだから、いつもの三倍ぐらい気合が入ってしまった。もうほんと、最高ですよ、最高……最高過ぎる。ありがとうポケットモンスター(新)……

 

おまけ。

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【次回】

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【前回】

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(二か月前ですが……)

【アニポケ振り返り感想】#8「負けるなポッチャマ!シンオウ地方の流氷レース!!」【1/14放送】

はじめに

どんどん振り返っていきましょう。今回は短め。

 

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かんたんあらすじ

「持ち主の同じ手持ちにいるグレッグルに、今度の流氷レースで負けたくない」という一心で、シンオウ地方から泳いで渡って来たポッチャマに遭遇したサトシとゴウ。ポッチャマを持ち主に返しに行ったキッサキシティではちょうどそのレースが行われており、二人も参加することに。しかし途中でロケット団の妨害が入り、二人で撃退するも、レースは中止になってしまった。だがこの事件で危機に瀕したミサキを、ポッチャマグレッグルが協力して助けたことで二人は仲直りできたのだった。でもさらなるライバルは現れて……

今回捕獲したポケモンメノクラゲタマンタ

 

OP前パート

メノクラゲの大群 

こわっ!ポケGOの"巣"ってこんなのなのかな……嫌だな……

 

ポッチャマの声

DPのとは別個体だってわかってるんだけど、それでも安心するいつもの声だったのですごい……

 

Aパート

ポケモンの捜索願をネットに上げる

確かに……そういうのもあるよな……当然なんだけど、今まであんまり「スマホ」「インターネット」という概念が無かったからより新鮮に感じてしまった(この作品内では今更ではあるんだけど)。

 

◆ゴウ「キッサキシティって、シンオウ地方の?」

あ、結構みんな他の地方の町も把握してるんだ、じゃあ「マサラタウンのサトシ」も割と伝わってたのかな(前シリーズとかの話)

 

シンオウ地方からカントー地方に泳ぐ

可能なのか?と思ったが、カントージョウトが地繋ぎで、ジョウトシンオウが近い(シント遺跡)そうなので、まあ、無理では無いのか……そうか!?

 

シンオウ地方に行かせてくれるサクラギ博士

この流れ、すごい使いやすいし、博士の株も上がっていくしで、とても良い手法だと思う。しかし恵まれ過ぎだろう。これがリサーチフェローの特権……

 

コイキングに乗るロケット団

うおー、懐かしい……!安直ファンサービス(褒めてます)のひとつ。今回はこういうの多い。

 

グレッグル

ポッチャマグレッグル、あまりにもシンオウ地方組(ヒカリとタケシ)を露骨に意識していて、本当に懐かしい。最も、個体も性格も全然違うし、仲も悪いんだけど……。でも、オリジナルの彼らを出すのも不自然だし、こうして出すのが一番いいよね。

 

Bパート

◆回想ポッチャマ

別個体なはずなのに異常に既視感がある……!(今回こんなんばっかだな)

 

ポケモンたらしなミサキ

「懐きやすい」ってこういうことなのかなと思ったり……。相性ってあるよね。素直なポッチャマがめっちゃ可愛い。

人と人がポケモンを巡って争う展開はこれまでにも多くあったが、ポケモンポケモンがトレーナーを巡って争う展開はあまりなかった気がするので、そういう意味では新鮮で面白い。

 

◆「ピカチュウ、お前も(レースに)参加したいのか」

否定しないサトシ最高!

 

◆ライトとしてのチョンチー、号砲としてのオクタン

こういう「そのポケモンならではの役割」ってのが非常に好き。どうでもいいしメジャーなシーンではないんだけど、XYの映画作成回で、コータスの煙で特撮してたのが未だに忘れられない。あれよくわかんないけどすごい好きで……

 

 エンペルト

流氷と言えばエンペルト、というところを外してなくて嬉しい。

ペンギンモチーフだからっていうのが一番なんだけど、やはり「ポケモンレンジャーバトナージ」において、エンペルトに乗って流氷を破壊しつつ進んでいくのが楽しかったのが思い入れ深いからだと思う。あとはダークライの映画(2007)の「エンペルト、冷凍ビーム!」のせいかも……(世代)。そういうわけで、こいつは鋼タイプ以上に氷タイプのイメージが強い。これただの思い出話ですね。

 

タマンタに乗るピカチュウ

この構図、マナフィの映画の年(2006年)によく見た気がする(ていうかタマンタっていうポケモンがそうなんだけど)。今回は全体的にダイパ推しなのはそうなのだが、マナフィの映画はそれ以前のいわゆる「3.5世代」に値するので、実はちょっと世代を外している。世代を特定せずに誰にしもどこか思い入れのあるポケモンと記憶を持ってくる……という今作の特徴の好例だろう(考えすぎ?)

 

◆コジロウ「参加ポケモン、すべていただく!」

なんかこの雑な感じのロケット団、すごい久しぶりな気がする(褒めてます)。たぶんSM終盤はそんなことほとんどやってなかったからだな……コイキングに乗って登場するのも、なんかでかい網で捕獲するのも含め、"昔のベタ"をわざと狙ってやってる感じがいいですね。……いや網破れるの早!

 

グレッグルのどくづき

つつくで紐を切って、どくづきでボートを射出!毒を纏うことになんの意味も無い!!最高に安直なファンサービスで大好き(褒めてるよ!)

 

◆カイリキーに攻撃するツンベアー

これ、あまりにも短すぎて本放送では気づかなかった。暴れるが解除されたからちゃんと混乱してるのか!細かいなあ。

 

コダックオチ

まあ、そうなるよね。ところでコダックと言えばカスミなわけですが……(これは意味なく深読みしすぎ)

 

あとがき

大筋のストーリーにはほとんど絡んでこない初めての回だったこともあり、なんか自分のダイパ思い出振り返りが主になってしまった。いろんな地方を巡る作品である以上、こういう回も同じように重要なんだけど、わざわざ自分が語ることはあんまりないなあ……という結果になってしまった。まあ、四世代の思い出は人によっていろいろあると思うので、思いを馳せるのも良いんじゃないでしょうか(唐突な締め)

 

【次回】

 

【前回】

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【アニポケ振り返り感想】#7「激闘のホウエン地方!挑戦バトルフロンティア!!」【12/29放送】

はじめに

うおおおおおおおおおおお前回更新から三か月経ったぞおおおおおおおおおお

しかも全話無料配信してるのに結局終了二日前になってしまった 馬鹿すぎる 涙出てきた

 

気を取り直して書いていきましょう。一応無料期間中に書いてるので動画のリンクも貼っておきます(これから先また無料公開しないとも限らないし)

タイトルも変えましたが、振り返り的な視点が多くなると思います。

 

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かんたんあらすじ

ホウエン地方バトルフロンティアで行われるトーナメントに参加することになったサトシとゴウ。ゴウは初めてのバトルにストライクとヒバニーで挑むも、ハリテヤマグラエナ使いのホウジにあっさりと負けてしまう。ショックを受け、バトルには向いてないと言うゴウ。しかし、サトシとホウジの決勝戦において、バリヤードという戦えそうにも無いポケモンハリテヤマ相手に圧勝し、ピカチュウがとてつもなく型破りな戦い方でグラエナにも勝つ瞬間を目の当たりにし、ポケモンバトルの奥深さと面白さについて初めて知るのだった。

今回の捕獲ポケモンスバメケムッソ(×3)

OP前パート

バリヤード

前も言ったけどこのアニメ、バリヤードの描写が濃すぎる!「バリヤードが、人間とポケモンが生態の全く違う生物であることを如実に表しているポケモンである」ということは前にも語った通り(誰も覚えていない)だが、本当にそれに力を入れているなと思う。また、今回はバリヤード戦闘回なので、それの伏線としても機能しているのが上手い。

 

◆見守る虫ポケモンたち

こうやっていろんな手持ちがそこにいるんだよということを描いてくれるだけでも、ゴウが色々なポケモンを手に入れていることに対する「ひとりひとりへの描写が少なくなるのでは?」という不安感が収まってくれる。この後の話でもこういった描写がちょくちょく挟まれるので、そこの点だけでもよく考えられていることが分かり、安心する。

 

◆衝撃を受けるトランセル

こういった細かな描写でポケモンの小さな疑問やツッコミを解消していくのも、いろいろなポケモンを扱える今作ならではの良いところだ。また、この後にカイリュー回が来ることも考慮すると、それの前振りのようなものでもあるのかなと思う。

 

Aパート

バトルフロンティアの遠景

よく見ると全然本編とは違うんだけど、バトルタワーが見えてるだけでそれっぽく見えるの本当にずるいと思う。

 

◆「優勝賞品はビードロセット」

うお~~~ホウエン地方だ~~~

こういうのは言ってしまえば安直なファンサービスなんだけど、30分の中でその地方の特色を出そうとするとこのやり方が一番良いよね。

 

◆「バリヤード、バトルできるの!?」→バリヤード「(ニヤリ)」

ここ、「バリヤードは人間らしすぎて一番ポケモンらしくない」というファンの意見(?)を逆手に取ったような表現に思えて非常に好き。このゴウの真似をバリヤードがする流れ、バリヤードがすごくベテラン感が出ている気がするのよね。

 

◆ゴウがカイロスじゃなくてストライクを選ぶ 

ここでちゃんとゴウがストライクからの視線をキャッチしているの、視聴者のメタ視点だとわかりやすいんだけど、ゴウがポケモンをしっかり見ている描写としては重要なのではないかと思う。

 

◆サトシ「ポケモンと一緒なら俺、何でもできる気がしてさ」

わかる~

これは本当に「ポケモンパワー」なんですよね、みんなの物語で顕著に描かれているサトシ文脈がこういったところにも見られる。

 

◆ゴウがスバメを追い、サトシはハリテヤマに反応する 

ここの違い、すごい好き。ちゃんとサトシは知ってるんだよな、ハリテヤマのこと……。

 

◆サトシ「なんだ?いきなりバトルか?」

目と目が合ったらポケモンバトル!ってことですよね

 

スバメの生態からケムッソを追うゴウ

スバメケムッソを食べるから、スバメを追えばケムッソを捕まえられる」という思考、いつか本編でやってみたい。でも実は同じような「図鑑説明から逆算してポケモンのことを知る」というのは実は剣盾で経験している人も多いと思う。フォクスライの図鑑説明でパルスワンのことを知り、ネギガナイトの図鑑説明でシュバルゴがガラルにいることを知る……という経験をついこの前した人も多いのでは?こういう細かなところで、自分の体験とのリンクがしやすいのも、非常に面白い。

 

◆「もう一体のポケモングラエナか」

この流れ、 ちゃんとサトシとゴウが合流する群像劇の流れとしてちゃんと自然なのが、見ててストレス貯まらないよね。

 

スマホにトーナメント表が表示

カードゲームの大会やってると非常に見覚えのある描写だなあ。

 

◆ゴウの初陣

ポケモンはタイプ相性だけではない」「次で勝てばいい」とか、そういうポケモンバトルの醍醐味を如実に表していて、メタ的にも作中的にも非常に"意味"のある戦いだと感じた。ここまであっさりやられてしまうのは主役級のキャラクターとしては珍しいが、ゴウはバトル以外が目的であることがきちんと前話までで描写されており、むしろここで瞬殺されるほうが自然であることを、段階を踏んで説明しているのが、こういったところでしっかりと発揮されているように思えた。すごい。

 

◆バークアウトを使うグラエナ

バークアウトはBWの技マシン(ミスターロックイベント)のせいで、五世代の印象がとても強い。なので、ホウエン地方だけど「現代のホウエン地方」って感じで、まさしく「今多地方を扱う理由」として面白い。これは「救助隊DX」をプレイした時にもおなじことを感じた(もちろん、各リメイク作をプレイするときにも多少は思っていることではある)

 

◆雑多な感想

・可愛いなお前って言われて赤面するゴウ、本当に可愛いな。

 

Bパート

◆サトシ「俺たちのバトル、見ててくれよな」

バトルに負けたことがショックで、ポケモンゲットに逃げるように向かうゴウに対して、背中越しにかけたセリフがこれ。最高に"サトシ"なんだよねこれ。「バトル見て参考にしろよ!」とか「具体的なアドバイス」ではなくて、「俺を見てくれ」という声かけ。これはもう、自分の存在と在り方をまずは知ってくれればいい、そこからお前が何を学ぼうが自由だが、まずは俺とポケモンを見て欲しい……という、1レイヤー上の視点。それほどに、自分と自分のポケモンへの絶対的自信と信頼を持っている、これがまさしくサトシ……となるのだ。

 

バリヤードの戦闘

ここでのバリヤード如実にストライクとの対比になっているのが美しい。一見してすごい戦闘に向きそうなストライクと、まったくそうは見えないバリヤード。後者はずっとそれを強調しているのは、これまでに語った通りだ。どのポケモンにも、そのポケモンにあった戦い方と、戦う意思があれば戦えるというのは、サトシの考えとしてずっと(シリーズを跨いで)言われていることだ。例えば、重量級になって戦闘方法が変わってしまったドダイトスをどう生かすか?(DPシリーズ)といったように、ひとつのテーマとなることもある。

また、ここで序盤の回想が挟まるのも、そのメッセージを視聴者に伝えるための道具として効果的に働いており、より一層わかりやすいものとなっているのも良い。

この「このポケモンはどうやって戦うんだ?」というのは後々のオドシシ戦とかマルマイン戦でも描かれてて、「ポケモン一匹一匹を丁寧に描写する」今シリーズの大きな見どころだろう。

 

バリヤード戦意喪失

ここでちゃんとひっこめるのがサトシの優しさだよね……

この戦意喪失は、バリヤードというキャラクターの範囲内での行動(ピカチュウではできないと思う)だし、限られた時間内でバリヤードピカチュウも見せ場を作るための流れとして自然に思えた。

 

◆「上に向かってエレキネット」

この技、サトシに合いすぎだろ……とバトルするたびに思う。型破りなサトシのバトルスタイルの要求に対していい感じに応えてくれるので、これを習得する前のピカチュウの戦い方が思い出せないほどである。

戦闘が終わった後、天井の穴から注ぐ日の光が、ピカチュウにスポットライトが当たっているみたいで良い(これは見ていないと伝わらないな……)

 

◆最後の握手 

「握り拳をほどいてズボンで手を拭き握手しよう」……ですね。

 

 

あとがき

 

ゴウの初陣と、ポケモンバトルへの向き合い方が変わる、非常に重要な回に「バリヤード」という回答をぶつけてきたのは、流石今作品だ……と思わせる、そんな回だった。前述したように、これからもポケモンの不思議な戦い方や生態系についてはどんどん見ていくので、それの先駆け的な回(バトル的な意味で)のようにも振り返ってみると思えた。

 

【次回】

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【前回】

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【毎週更新アニポケレポート】番外編:薄明の翼「第1話『手紙』」

本編感想が既に非常にたまっているのだが、ここはライブ感を重視して、アニメ作品「薄明の翼」の感想をつらつらと箇条書きで書いていこうと思う。というのも、まとまった感想を書くにはまだ話がどこに収まるかわからないのと、今回はどちらかというと小ネタや細かい描写などを拾っていく形になるからだ。

いつも通りキャプ画は無しの方向で。本当は使った方がわかりやすいし全然アウトではないと教えていただいたのだが、正直自分がキャプ画というものがあまり好きではないのが大きい。申し訳ない。

時系列順に羅列してあるので、是非映像を再生しながら読んでほしい(というかアニポケ感想も本来そうできるべきなのだが……本当に申し訳ない)

 

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【ポケモン】この要素ってどの世代から? 「実は〇〇からシリーズ」まとめ

剣盾で久々にポケモンをプレイしている人がツイッターでも多くみられて、ポケモンオタク的には非常に喜ばしい限り……

だが悲しいかな、そういった方々の「パーティ全部に経験値が入る!?」「マップでもボックスが開ける!?」という驚きに対して、「それXYからなんですよ!」「それピカブイからなんですよ!」というオタク的ツッコミをどうしても入れてしまいたくなる衝動をギリギリ噛みしめているのが現状です。

じゃあいっそのことそういうのをまとめてしまえ……ということで、ツイッターで募集をかけ、ちょっとまとめて記事にしてみました。剣盾をやっている人に教えてあげたり、懐かしんだりするなどの用途でお楽しみください。

指摘された順に突っ込んであるのでまとまってはないです。

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【雑記】突貫工事で書いた、ブログ活動の年末振り返り記事

えー、年末に一年間振り返り記事を書く……という発想がなかったので、何も用意してませんでしたが……とりあえず、ご挨拶程度にしたためようかと思います。あとからリンク貼るかも。貼りました

 

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